第27回全日本トライアスロン宮古島大会 完走記④

ラン 21km地点まで

6時間半以内にフルマラソン。
スイム3km、バイク155kmの後にフルマラソン。
やっぱり信じられない。
ホンマにこの後、走るんやろうか。

とはいっても、走らない訳にはいかないので準備。
ゆっくり時間をかけて。
五本指ソックスを履き、ランシューズ=ゲルカヤノを履きます。
暑くなってきたのでSKINSは脱ぎます。
着替え用テントから出て、近くの木に手をついてゆっくりストレッチします。
これからフルマラソン。これからフルマラソン。
ゆっくり時間をかけて。

そして最後のパート。ランスタートです。
走り出しはやっぱり重い。
ここで、もう帰ってこようとしている選手が。1位の選手でしょうか。
そしてバイクで引き足を使った為か、お尻~もも裏が筋肉痛。
膝は大丈夫そう。OK。
10km地点くらいまでは頑張って走りきりました。

その後、歩きが入るようになりました。
私設エイドなのか、民家のトイレを使わせてもらいました。
21kmで折り返し。
「折り返しまであと2kmだよ」
2kmがやたら長く感じられます。
折り返してくる選手が見えてきます。
するとその中に仲間の消防士の姿が。
膝をやられたららしく、歩いていました。
仲間を見つけたことで、元気が出てきました。
そして21km折り返し。
ここで完走をほぼ確信。

ラン 21km地点~ゴール

その後、仲間に追いつきました。
やはり膝をやられたとのこと。
しばらく話をして、先に行くことにしました。

町のロードに入りました。
応援者の数がすごいです。
これは歩いていたらカッコウ悪い。
「○○さん、頑張って!!」
え、なんで僕の名前を知っているのか?
どうやらゼッケンNo.と新聞を照らし合わせ、名前を調べてくれたようです。
とても元気が出ます。

あたりは日が暮れ始めており、空は赤くなってきています。
ちょっとした登りに入りました。やっぱり歩いちゃいます。
前には数人の選手。
熱くても、疲れていても夕日に向かって着々と歩を進めるその姿はまさに「ストロングマン」。

その後、更に街になり、応援者の数も増えてきました。
残り5kmない感じか。
そして見覚えのある風景になってきたと思ったら、競技場。
あああ・・。戻ってきたんだ。
入り口ゲートを通り、競技場内へ。
フィニッシュランへ。
競技場内にはそれはそれは多くの人が。
ゆっくり、一周します。
そしてフィニッシュゲートをくぐり、栄光のゴール。
叫んでしまいました。
そのままタオルを受け取り、その場に倒れて号泣。
こんなに感動したのは人生で初めてかもしれない。
幾度となく、多摩川のラン練習でイメージしたゴールの瞬間。
故障のため走れなくなり、辛い歩くだけの練習。
全て報われました。

ゴール後

ゴール後、僕を呼ぶ声が。
どうやら親が参加しているツアーの添乗員さん。
ナンバーで見つけてくれたらしく、親を呼んできてくれるそう。
そして30分後くらいして親と合流。
しばし会場でレースを振り返り、ご飯を食べたりしました。
そしたらちょっと寒くなってきました。
やっぱりエネルギーを使い切ったのか、熱がない感じ。
仲間の消防士はゴールしただろうか。
人が多くいたので、見つけられませんでした。
仕方なく、その後タクシーで宿に戻りました。


宿に戻ったあと、ひと段落すると自転車が気になります。
車で自転車を受け取りに行きました。
お疲れ様。相棒!