ワラーチ作りに挑戦 - 実践編 -

ワラーチ作りに挑戦 - 実践編 -

今流行のワラーチの製作に挑戦してみました。
本ページではワラーチの実践データやその感想、鼻緒切れ対策などについて書いています。

ワラーチ走行データ(1作目&2作目合算)

走行データをまとめました。
対象期間:2013年5月27日~2015年4月6日

走行データ対象期間2013/05/27~2015/04/06
総走行距離約1840km
走行回数160回
走行回数(山)20回
飯能トレイル、奥多摩、高尾陣馬、南高尾、ハセツネコース、信越五岳、丹沢、名栗U字連山
最長距離42.195km

対象期間:2013年5月~2016年7月
ワラーチ実践データまとめ(2013年5月~2016年7月)

1000km走ったワラーチ(1作目)

約1000km走ったワラーチの状態です。

右足の親指部分のウェットスーツが剥がれて、ビブラムシートが見えています。
ビブラムシートの生地と足の相性は悪いのか、走っている時にこの親指部分が痛む時があります。


地面側(裏側)です。
全体的にすり減ってる感じがあります。
特に踵のロゴ部分のすり減りは目立ちます。
指の付け根辺りも擦り減りがあります。
完全にフォアフットなら指の付け根が一番擦り減るんでしょうか?
踵が擦り減っている辺り、ワラーチでもなんだかんだヒールストライクになってる時もあるようです。
なんとなく、足が疲れてくると踵から着地しやすくなるような気がします。

地面側に出ている紐には「シューズドクター」を塗って、コーティング加工してあります。

ワラーチ実践記録

いくつか実践記録をピックアップしてみました。

No. 距離 時期 場所
1 ロード 20km 2013/5/30 都内
2 トレイル&ロード 7.5km 2013/6/2 天城キャンプ場周辺
3 ロード 25km 2013/6/14 都内
4 トレイル&ロード 15km 2013/6/16 飯能
5 富士山マラソン 42.195km 2014/11/30 河口湖周辺ロード

ロード20km(ワラーチ4回目)

片道10kmを往復のコースだったのですが、10kmくらいで鼻緒の部分に擦れを感じ、15kmでは確信的な痛みに変わってました。
帰宅後、足を見てみると右足の人差し指側面の皮がめくれてました。
左足は親指と人差し指の間の足裏くらいに血豆が・・。紐の出始め部分と擦れた?
結構、悲惨な状態になってしまいました・・。

ただ、ワラーチは裸足で靴下も履かないので、とても快適でした。
VFFでロードを走るとちょっと硬い感覚があるのですが、ワラーチは路面に吸い付いてくれる感じがしました。
あと、ホールドが弱いためか、横の動きに対して安定感がない感じがしました。

トレイル&ロード10km(ワラーチ5回目)

伊豆半島のキャンプ場周辺のトレイルを10kmほど走りました。
まだ鼻緒の擦れが痛かったので絆創膏を貼って恐る恐るのペースで走りました。
少し擦れが痛むけど、走れなくはない感じです。
鼻緒の痛み以外は特に問題ありませんでした。
また、血豆の部分も痛くなることはありませんでした。慣れるのでしょうか。

ロード25km(ワラーチ9回目)

秋葉原からの帰宅ランで走りました。
新橋あたりの横断歩道で右足のワラーチに違和感が!?
なんと、鼻緒の結び目部分が切れてしまったようです。
エイトノットで結んだだけの状態だったのですが、アスファルトに擦れて切れたのでしょうか。
作成してから60kmほどの使用で真田紐は切れてしまいました。
結び目の部分に対策が必要かもしれません。

新橋の人ごみの中、真田紐を結びなおして再スタート。
右足の人差し指側面はほぼ痛みが出なくなっていました。
しかし、今度は右足の「足裏」くらいに血豆(こないだは左足)。
やはり、鼻緒の紐の出始め部分と擦れてるようです。
膝はほとんど痛み無く走れました。
問題があるとすれば走ると「パタパタ」「ペタンペタン」とサンダルな音がするので、通行人が結構な確率で振り返るということ。
このサンダル音は、走りこんでいくうちに小さくなっていくようです。
というのもワラーチは使っているとビブラムシートがどんどん丸みを帯びていき、ワラーチ前方は上向きとなるので、地面にパタンパタンと当たらなくなるからだと思います。

トレイル&ロード15km(ワラーチ11回目)

飯能トレイルを走りました。
伊豆のキャンプのときは山ではなく、ただのトレイルだったのですが、今回は山です。
登り下りはゆっくり慎重に走りました。問題なく走れました。
下りでスピード出してみましたが、これをずっと続けていたら紐が切れそうな感じがして心配でした。
また、小石や突起物があると普通に痛いです(^^;)
登りですが、靴に比べて軽い為か、楽に感じました。

びっくりしたのが、すれ違うトレイルランナーの中に「ワラーチだ!」と反応した方がいたこと。
普通「サンダルだ!」という反応だと思うのですが・・。
気になる鼻緒の擦れ、血豆はなく、紐が切れることもありませんでした。
足が慣れるのか、ワラーチが馴染んでくるのか分かりませんが、使い込んでいるうちに良い塩梅になるのかもしれませんね。

第3回富士山マラソン

ワラーチ2作目で第3回富士山マラソンに挑戦してきました。
2作目はビブラムシート7mm+ウェットスーツ5mmの厚さ12mm。真田紐幅12mmです。
鼻緒の結び目は上側に戻し、そこで結んでいきました。

結果は3時間14分とPB更新!
それまでのフルマラソンのベストタイムは4時間8分ほど。
ワラーチでフルマラソン完走できただけでも嬉しいのに大幅なベストタイム更新とあり、2倍の嬉しさです。
紐は切れませんでした(シューグーによる補強なし)。
しかし、道中、紐の結び目が緩くなってしまいました。
紐を水に濡らすと結着度が上がることがこれまでの経験で分かっていた為、それ以降の各エイドで水を足にかけながらゴールを目指しました(^^;)
ゴール後に左足裏に激痛。
足底筋?かなにかを痛めたようです。
終盤で足が疲れ、フォームが変わって負担がかかったか。
レース前に紐の結び目による「コブ」で痛めていた部分にも近いので、それを悪化させたか。
原因は分かっていませんが、いくら完走できても、毎回これでは困りますね。
これからも研究の余地アリです。

鼻緒切れ対策

結び目を足側にもってくる

鼻緒部分にもう一つ穴を開けて、外側に出ている紐をその穴から足側に戻して結ぶというもの。

ビブラムシートを削る


地面側の紐がビブラムシートと設置している部分の凸をデザインナイフなどを使って削ります(画像は3作目)。
この方法にしてからは鼻緒部分で切れることはなくなりました。

真田紐の材質

東急ハンズなどに行ってみるとわかりますが、真田紐と一概に言っても材質によりいくつか種類があります。
まずは幅。
真田紐には9mm幅と12mm幅がありますが、12mm幅の方が実践上、耐久性があるのでオススメです。
次に材質。
「レーヨン」は色が鮮やかで見た目が良いのですが、結びがほどけやすく、切れやすい印象です。
「木綿」の袋織りタイプがこれまで試した中で一番しっくりきています。
なのでオススメは木綿袋織りの12mm。

2作目の途中からは真田紐はやめて、15mm幅のアクリルテープを使用しています。
【メリット】
・安い(真田紐の1/3程度の価格)
・見た目良し(黒くてルナサンダルみたい)
・耐久性あり(切れたことはほとんどない)
【デメリット】
・鼻緒部分の皮膚への当たりが強い?→慣れたのか今では全く問題ないですが。

ラダーロック

これまでワラーチの紐を結ぶ時は、足を何周かさせてポイントポイントで結び固定していました。
しかし、その方法だと解けてしまうことがあります。
さらに、紐を何周もさせて同じポイントで数回以上結び目を作ることにより、「コブ」が出来てしまいます。
そしてそのコブは走っている間に足に当たり痛みを発生させてしまうこともありました。

そんな悩みを解決するものが「ラダーロック」です。
ラダーロックとはザックや鞄などに良く使われる、紐と紐を固定するもの。
初めはモンベルの20mmを購入。
早速、ワラーチに導入。
これまでは何周かさせて結んでいた紐が、一周だけで最後の結び目は要らず、ラダーロックで固定するだけ。
さらに後日、ユザワヤで15mm幅のラダーロックを発見。即、購入。
12mm幅の真田紐との相性はピッタシでした。
ラダーロックは値段も安く、1個100円程度。

まとめ

足の擦れ、血豆

履き始めの多少の擦れ、血豆は仕方ない?その内慣れる?
ワラーチ生活から2年経過した頃、鼻緒部分の皮が厚くなっていることに気が付きました(^^;)

鼻緒切れ対策

ワラーチ地面側の結び目は切れやすいため、なんかしらの補強が必要(鼻緒切れ対策)。
→鼻緒の結び目を地面側ではなく、もう一つの穴から足側に戻して固定する →地面に出ている紐の部分のソールを削って紐を地面と擦れないようにする
これで鼻緒で切れることは無くなりました。

快適!

足が蒸れないので快適!
靴下の選択も不要!

スピードはそこまで出せない?

慣れればスピード出るようになりました。
○10kmロードの自己最速記録を更新!
○フルマラソンでPBタイム大幅更新!
○トレイル登りでは足が軽いので速い!
×下りは慎重になるため少し遅い

自分の手作りというのが良い♪

ワラーチの敵はドロ!

泥が足とワラーチの間に入り込むことにより、足とワラーチが滑り、踏ん張りが利かなくなる。
信越五岳ペーサーでは泥にやられ、裸足で走るはめになったという辛い過去。

真田紐の幅

9mmより12mmのほうが安定感が出る&耐久性も良い。
ただ、見た目がすっきりするのは9mmの細い方。
今は15mm幅のアクリルテープを使用しています。

出会いあり

・トレーニングという観点では効果は謎だが、話のネタにはなった!
・ワラーチが縁で出会ったランナーも数多い

丸洗い可能!

紐とビブラムシートは分解して丸洗い出来ます。
また、山で走っている時なんかは、そのまま川に入ったり、滝に入ったりと、とにかく自由。

軽い!コンパクト!

ワラーチはとても軽いです。
シューズと違いかさばらないので、旅先に持っていくのも容易です。

紐はしっかり結ぶ

紐の結びが緩いとホールド感が悪くなり、走りにくくなります。
紐を結んだ状態で足の指を曲げた時に、一緒にワラーチも曲がるくらい密着することがポイントだと思っています。

ラダーロックは有効

前述の通り、紐の結び目にラダーロックを使うことで紐が解ける心配がなくなりました。
更には結び目のコブがなくなり、コブが当たって痛くなることもなくなりました。

ワラーチ リンク

1作目 : ビブラム8338+ウェットスーツ+真田紐
2作目 : ビブラム8338+ウェットスーツ+真田紐 → ウェットスーツ+ネオセル+ナイロンテープ+ラダーロック
3作目 : ビブラム8338+スポンジ+ネオセル+アクリルテー+プラダーロック
4作目 : ビブラム8338+ブロックゴム+ナイロンテープ+ラダーロック
5作目 : ビブラム8327+ノンスリップシート+ナイロンテープ+ラダーロック
6作目 : ビブラム8338+スポンジ+レザー+ナイロンテープ+ラダーロック