谷川岳馬蹄形縦走・越後湯沢ぶらり旅②

清水峠~蓬峠


再スタートしてすぐに分岐があった。
左は尾根を進まず巻き道にて土合駅を目指すエスケープルート。
右は尾根に登る馬蹄形ルート。
これを右に進めば、もう最後まで行くしかない。
意を決して、右の道へと進んだ。

右の道はススキの中を登っていくトレイルだった。
風は相変わらず強く、雨具のフードを被っているが、そこに横から雨のあたる音がずっとしていた。
上半身はそんな感じで横殴りの雨にさらされていたのだけども、不思議と足(短パン)はそこまで冷たい感じはしなかった。
ああ、ススキが防いでくれているのか、と思った。

七ツ小屋山を越えて、蓬峠に到着。
ここには蓬ヒュッテがあり、中で補給出来たのかも知れないけども、水も食料も大丈夫だったのでスルーした。
あと2時間くらいで終われるようなコースタイムだったこともあり。
ただ、、その2時間が怖かった。
この先、いよいよ谷川岳に向けて、高度を上げていく。
その稜線での風が怖かった。

蓬峠~武能岳


400mほど登って、標高1900m程度の武能岳に到着。
風は強かったが、そこまで酷くなかった。
よし、これで後は谷川岳まで稜線を行くだけだ~って思っていたら、そこから100mくらい下ったので、
これ下るということは、また登るのか・・・と精神的にやられた。たった100mだったけど。

武能岳~オキノ耳~トマノ耳




岩場を何か所かパスして、いよいよ谷川岳か、って雰囲気が出てきた。
鳥居を通過。奥の院、という文字が目に入った。


そしてついにオキノ耳に到着。



そこからさらに5分、10分くらい走ってトマノ耳に到着。
これで百名山・谷川岳を踏んだことになる。
よくこのトマノ耳の前で、自身の耳に手をあてがって、記念撮影しているのを見かける。
「トマノ耳~♪」なんつってね。
なぜだか、そんなのを見かける度にイラっとする(笑)
ひねくれているからなんだろうな。
自分の場合は、オキノ耳、トマノ耳はそれぞれ滞在時間3秒。
確認して、写真撮影して終わり。ただの作業。
晴れて景色が良かったとしても、自分はそんなことをするキャラではないのだが。

トマノ耳~天神尾根~土合駅

この辺りから「普通の恰好」をした人を多く見かけるようになってきた。
ザックが専用でなかったり、ゆるゆるだったり、雨具を着ていなかったり、綿素材だったり・・・・。
トマノ耳から10分近く下った辺りでは
「ここから次のポイントまではどれくらいかかりますか?」
とか質問されたりもした。

なんでだろう、と下りながら地図を確認すると、ロープウェイの文字が目に入った。
ああそうか、ここまでロープウェイを使っているんだ、と理解した。

ちなみに谷川岳から土合駅に下るには2パターンあると思う。
1つは西黒尾根、もう1つは天神尾根。
コースタイムを調べたら、天神尾根の方が5分ばかり早かった。
天神尾根の方が明らかに遠回りしているけど、コースタイムが早いのは、道が優しいからなのだろうか。
西黒尾根の方は谷川岳から東にまっすぐ下る感じ。激下りで道が悪いのか。
結局、天神尾根を選択した。

どの道、谷川岳からは岩のある結構な下りだった。
途中から気温が上がってくるのを感じた。
やはり標高を下げると気温が上がる。

その後、根っこの多い緩やかな下り、トラバース気味の道となった。
その先でロープウェイ駅への分岐に到着。
そこからハイカーとの遭遇は一度もなかった。
やはり、皆ロープウェイを利用していたようだ。

そこからもなかなかの下りが続いた。両手を使う場面も。
これなら、西黒尾根の方が良かったか。。
しばらく下ってゲレンデに出た。
そこからは走って飛ばせる緩やかな道。
6時間30分は切れそう。

ガーーーーと飛ばして走って、時たま時計に目をやる。
すると、、どうしたものか、時計の表示が消えている・・・。
え、バッテリー切れ??
充電は十分していた記憶があるし、たかだか6時間程度で切れるバッテリーではない。
なんだ、故障か?

仕方がないので、スマフォのRunkeeperアプリを立ち上げて計測を開始した。
その後、ロードに出た。
下りヘアピンカーブのロードを走り、途中、トンネルを1個通過、そして朝に間違えて渡った土合橋を渡って、土合駅ゴーーール!
記録は6時間25分であった。

水上駅へ


そのまま土合駅の構内へ入り、着替えや泥落としを行った。
この暴風雨でエスケープを常に考えていたけど、無事に1周して帰ってこれて良かった。
さて、ここからは電車に乗って、越後湯沢の宿に行くプランである。
ちょっと落ち着いたので、次の電車の時刻を調べると・・・・
17時台!
めっちゃ本数少ないですやん・・!

現在時刻は15時25分くらい。
2時間以上時間がある。
まじか、どうしよう。
逆に、水上へ向かう上り列車は15時34分に出るみたい。
ゲストハウスをキャンセルして、もう家に帰ろうか、、そんなことを思った。

荷物をまとめて、とりあえずは水上駅まで行くこととした。
むしろ、15時34分に間に合うのか??
気づけば、そんな時間となっていた。
朝登ってきた階段、あれをダッシュで下る覚悟で改札を通過した。

そしたら上りの時は階段を利用しないみたいで、すぐにホームに出た。
まもなく、水上駅行きの列車がやってきた。

ふー、とりあえずは列車に乗れた。忘れ物もない。
席に座って、荷物整理。
そうしたら駅員さんがやってきて、どこまで行くかを聞かれたので、「んーとりあえず水上まで」と答えると、
料金を言い渡され、切符購入となった。
土合駅は無人駅だから、こういう感じなんだろうな。


20分もしないうち水上駅に到着した。
家に帰るにしろ、越後湯沢に行くにしろ、とりあえず水上駅でゆっくりしていくことにした。
駅を出ると売店とかもあったし。
外に出て、ちょうど良いベンチがあったので、そちらで荷物を出して乾燥させた。
悲しいことに、天気は晴れている。さっきまでの暴風雨はなんだったのだ・・。タイミングの悪さよ。
まあ、山の上が悪天で下は晴れ、なんてことはよくあることだが。

お風呂・喫茶店@水上

塗れた衣服をその場において、水上散策。
観光案内の建物に入り、日帰り湯の情報を得た。
近くに(といっても一番近いところで徒歩10分くらい)はいくつか日帰り湯があるみあいだった。
その中でも一番近くて、クーポン券も使える松葉屋へ行くことにした。


水上駅を出て、左手に道路沿いに10分ほど進んだところにある宿だ。
到着すると、古民家リメイク風のたたずまいが目に入った。
客も少なく、ここなら落ち着けそうだ、、と心が安らいだ。
クーポン利用で確か600円を支払い、地下2階にある内湯へ。

天然温泉らしく、指輪の色が変色した。
その色は奥日光で入った温泉の時とはまた違ったので、成分が違うのだろうな、とか思った。

風呂から上がって、着替えているうちに、なんとなく気分は越後湯沢となっていた。
松葉湯を出て、再びベンチに向かう。
ある程度、塗れた衣服は乾いていた。シューズはまだ乾いていなかった。



まだ、越後湯沢行きの列車まで時間があったので、喫茶店でご飯を食べることとにした。
ナポリンタンを注文。
5分、10分ほどして、良い香りがしてきたかと思えば、旨そうなナポリンタンが出てきた。
旨い。さくっと食べて店を後にした。ちなみに、会計の時、主人は電子タバコを吸っていた。非常に残念だ・・・。

越後湯沢駅へ

水上駅に入り、当初、土合駅で迷っていた17時台の列車に乗った。
乗客はまばらだった。
4人席に1人座った。
いろんな恰好の人がいる。
山っぽい人もいれば、普通の恰好をした人。
一日を振り返りながら、時に眠りに落ちた。
30分弱して越後湯沢駅に到着。


越後湯沢駅は開けていた。
駅を出てすぐに、どちらに行っていいかわからないほど、売店が多く出ていた。
さっきナポリタンを食べたばかりであったが、魅力的なメニューが多く立ち並ぶので、飯を食べることにした。

定食屋に入り、からあげ定食を注文。
新潟県とあって、どこも米を売りにしている。
米の味は、普通だった。

ゲストハウス


宿に向かうため、駅の東出口へ向かった。
雨が少し降っていた。
あーあ、また雨合羽か、、と思ったが、東口の先は商店街となっており、屋根が続いていたので、傘は不要であった。
商店街を進んで宿へと向かう。
途中、雰囲気のある銭湯が目に入った。
今晩はここだな、と思った。


4042 あと、美味しそうな定食屋があったので、駅構内の店は失敗したと思った。からあげ定食で1300円くらいしたし・・・。
ほどなくして宿に到着した。
なかには先客が4人ほどおり、卓を囲っていた。
一礼して、カウンターへ。
オーナーと思われる女性に宿代3300円を支払い、部屋に向かった。
部屋に向かう途中、洗濯機があったので、500円を投入し、早速、塗れた衣服類をセットした。

部屋に入ると、韓国?中国?かの女性が髪を乾かしているところだった。
ゲストハウスで相部屋はよくあることだけど、男女相部屋は珍しい。
布団をセットして、早速、目星をつけていた銭湯へと向かった。

(更新中)