分水嶺トレイル試走(甲武信ヶ岳~金峰山~瑞牆山~平沢峠)①


瑞牆山より

分水嶺トレイル試走へ(後半部分)

2017年7月1日から7月2日の1泊2日で「分水嶺トレイル」の試走へ行ってきました。

今回は甲武信ヶ岳からゴールの獅子岩まで。
途中、金峰山小屋で1泊としました。


前半部分の試走の日記はこちら

コース情報(1日目)

※計測:EPSON WristableGPS SF-710S

1日目ルート

西沢渓谷→徳ちゃん新道→甲武信小屋→甲武信ヶ岳→富士見→東梓→国師ヶ岳→大弛峠→朝日峠→朝日岳→金峰山→金峰山小屋

距離

約21km

累積標高

約2700m

コースタイム

14時間50分

所要時間

6時間25分(9時37分~16時5分)

コースタイム比

43.2%

補給ポイント

甲武信小屋、大弛峠(大弛小屋)、金峰山小屋

西沢渓谷→甲武信ヶ岳

2017年7月1日
8時12分、塩山駅に到着。
駅を出ると小雨。
売店で買出しして、南口のバス停へ。
8時30分、西沢渓谷行きのバスに乗る。
乗車人数が座席人数とピッタリというプチ奇跡でした(笑)


9時30分、西沢渓谷に到着。雨は強くなりました(TT)
雨具を着込んで9時50分ごろ出発。

登り始めて10分くらいで暑くなり、結局は半袖短パンに。
で、なんだか汗の抜けが悪い。
お腹も汗冷えしている感じ・・。
もしや!
そう思い、上着を全部脱いで確認。
案の定、ファイントラックのアクティブスキンを裏返してきていました(^^;)


11時23分
登り始めてから約1時間30分、景色の開けた場所に出ました。
が、真っ白(笑)


11時43分
西沢渓谷から約2時間、甲武信小屋に到着。


ここで水を購入し(1リットル50円)、持参していたアルファ米に挿入。


12時
甲武信ヶ岳に到着。
小雨ですが、風が強く、寒くなってきました。

甲武信ヶ岳より先は初めてのルートなので慎重に。

甲武信ヶ岳→東梓


12時32分
富士見


12時46分
景色の開けたところ
雨は止みました(^^)


13時8分
東梓


ここで甲武信小屋で仕込んでおいたアルファ米を食べる。
旨い!
水だけでこんなに美味しくなるなんて・・感動です。
ちょっと食べるつもりが完食(笑)

東梓→国師ヶ岳


13時24分
ガスと木漏れ日が交わり幻想的な雰囲気。


13時29分
国師のタルに到着。
ここからいよいよ国師ヶ岳への登りです。
分水嶺トレイルの参加者が口々に「国師の登りがだれる、きつい」と言うので覚悟して進みました(^^;)


14時15分
一旦、尾根に出る。
もう一登りか?


14時19分
国師ヶ岳に到着。
結構、素敵な山だと思うのですが、300百名山ですらないのですね。
山梨百名山には登録されているようです。
甲武信ヶ岳からここまでで出会ったハイカーは2人だけ。
天気が悪いからでしょうか。
一人小雨、ガスの中を進み続けるのは気持ちが良いものです。

国師ヶ岳→大弛峠


国師ヶ岳からの下りは写真のような木の階段が多くありました。
これが歩幅が合わなくて嫌な感じ。
こんなもの作らなくて良いのに・・と思ってしまう(^^;)
あと、下りの途中、「夢の楽園」への分岐があるもスルー。
そんなに大きな寄り道にはならなかったようなので、行ってみれば良かったと後悔。


14時39分
大弛峠、大弛小屋に到着。
大弛小屋で何か補給していこうかと思っていましたが、小屋の前にタバコを吸っている人間がいて、スルーしてしました(^^;)
タバコは大嫌いなのでね。
吸うなら、人の通らない場所で吸って欲しい。

大弛峠→金峰山


15時19分
たぶん、朝日岳。


15時43分
金峰山手前の尾根に取り付いた。


が、酷いガスで先が見えない。
足場も岩でゴロゴロしており、何度か道が不明瞭となる。


15時51分
百名山 金峰山に到着。
え、こんなところが??
という場所に山頂がありました。
ただ、この岩の感じ、北アルプスを思い出しますね♪

金峰山→金峰山小屋


分水嶺トレイルは金峰山小屋はルート外ですが、今回の試走では宿泊の為に立ち寄ります。
金峰山からゴロゴロの岩場を10分くらい下る。


16時3分
金峰山小屋に到着。
西沢渓谷から6時間25分。
予約時に「小屋到着は16時30分までに。遅くとも17時30分までには来てください」と言われていたので、ちょっとお急ぎペースで。
無事、間に合いました。

金峰山小屋 宿泊

小屋の中へと入り、宿泊の手続きを済ませる。
1泊2食付で8500円。
雨だったので、ちょっと贅沢してしまいました。

小屋はそれほど広くはなく、1階が調理場、受付と食堂、団欒スペース。乾燥スペースも。
2階が寝床。30人くらいでしょうか。
そして離れにトイレ。


1階の団欒スペース。
ランプの明かりが良い感じ。


本棚には山に関する魅力的な本が多く並べられています。


インスタントコーヒーが無料サービス。
嬉しいですね。
小屋について、ほっと一息。


外に出てみると、雲の切れ目から日差しが出ており、向こう側に瑞牆山が見えています。
初めて見るその姿に、最初は「天空の城ラピュタ」を思い浮かべました。似てませんか?(笑)
宿泊者のおじさんもその姿にやや興奮気味。
「すごいね~すごいね~、もう同じような写真、何枚も撮っちゃったよ!」と。
わかります、わかります(笑)


寝床の小窓からも瑞牆山が見えます♪


17時30分
夕食の時間です。
チキンステーキにサラダ、ポテトサラダ、デザートにはメロン!
そして白ワイン。
なんとも素敵な夕食。
自分はお酒に弱いので、白ワインは少なめにしてもらいました。


そして、そしてご飯のおかわりにカレーがついてきます!
カレーにはひき肉、シメジなどが入っていてとっても美味しい。


夕食後は読書。
消灯は20時半なので、それまでのんびり。
目ぼしい本はないかと探していると、目に付いたのは「釣」の文字が書かれた「釣歩日記」。
自分は釣りが好きなので、その文字に目がとまりました。

なんでもロングトレイルと釣りの融合。海外を8500kmも歩いた旅日記らしい。
自分のまさに求めていたスタイル!!
そして読み始めると、作者に共感できる部分がとても多く、引き込まれていきます。
山が好き、釣りが好きなのはもちろんのこと、街は嫌い、肉を食べる時には感謝の気持ちが大事、自由であること、人との関わり方などなど・・・。
唯一残念なのはタバコを吸うことくらいかなー(笑)
おれもいつか、こんな旅が出来たらなー・・・・。
そう思いながら20時過ぎ、いびきの合唱が奏でられている2階の寝床へ(^^;)
耳栓をして就寝。