2017年UTMB準備の記録①

2017年8月27日更新
(随時更新していきます)

状況

エントリー入金 → 済
飛行機 → 済(エミレーツ)
宿 → 済(知り合いとシェア)
英語の健康診断書 → 済
同意書サイン → 済
レースビブ受取場所選択 → 済(シャモニー)
ジュネーブ空港~シャモニーのバス → 済
携帯電話 → 済

2017年のUTMBに参加します!

2017年のUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)に参加することになりました。
UTMBとは・・

「フランスの東南部にあるシャモニー=モン=ブランで毎年8月末に開催される、ヨーロッパアルプスの最高峰モンブランを取り巻くフランス、スイス、イタリアにまたがる山岳地帯を走るトレイルランニングの大会である。」

また、UTMBには現在、以下の5大会があります。
UTMB(Ultra-Trail du Mont-Blanc)169.4km 累積標高差9,889m 制限時間46時間30分
CCC(Courmayour-Chanpex-Chamonix) 101.1km 累積標高差6,092m 制限時間26時間30分
TDS(Sur Les Traces des Ducs de Savoie) 119.1km 累積標高差7,338m 制限時間33時間
OCC(Orsieres - Champex - Chamonix) 52.4km 累積標高差3,322m 制限時間14時間
PTL (La Petite Trotte a Leon) 307.9km 累積標高差26,471m 制限時間142時間
ウィキペディアより

自分はこの中の「UTMB」に参加となります。
ちょっとUTMBのレースデータをまとめておきましょう。

大会名:UTMB
距離:170km
累積標高:10000m
制限時間:46時間30分
参加費:235ユーロ
参加人数:2300人
ボランティア人数:2000人
スタート&ゴール場所:フランス シャモニー
スタート時間:9/1 18:00(現地時間)
ゴール制限:9/3 16:30

制限時間は別のサイトには47時間とも書かれています。こことか。
公式サイトには46時間30分と書かれていますが、タイムチャートには去年のもの?が掲載されていたりとちょっと怪しい。
後日、要綱が送られてくるはずなので、届き次第、更新します。

この日記の目的

トレイルランニングレースの最高峰といっても過言ではないUTMB。
実際、これに出ることを目的に日々トレーニングされている方も多いと思います。
そんなUTMB、近年における日本からの参加は毎年100人以上と多く、情報も割と簡単に手に入ります。
とはいっても海外のレース、まだまだ分からないことも多い。
実際、自分も今手探りで準備している段階です。
今後、UTMBに参加・検討される方のための参考になればと思い、このページを立ち上げました。
UTMB参加までの記録を随時更新していきます。

ポイントレース(参加要件)

UTMBは160~170kmにも及ぶ耐久山岳レース、誰でも参加出来るわけではありません。
参加するためにはUTMBの定めるレースをいくつか完走してポイントを稼がないといけません。
具体的には2017年のUTMBには最大3レースで15ptが必要となります。
対象レースの期間は2015/01/01 ~ 2016/12/31。
自分は以下のレースで参加要件を満たしました。

・2016年上州武尊スカイビューウルトラトレイル:6pt(旧4pt)
・2016年おんたけウルトラトレイル:5pt(旧3pt)
・2015年上州武尊スカイビューウルトラトレイル:5pt(旧4pt)

UTMBの定めるポイントレースは以下のページより確認出来ます。
UTMBR - Qualifying races - Regulations


「LIST OF QUALIFYING RACES」の右側にあるプラスボタンを押下。


検索条件を入力・選択して「Search」ボタン押下で対象レースが出てきます。

UTMBプレエントリー

さて、UTMBへの参加が決まればまずはエントリーです。
UTMBにはプレエントリーという制度があります。
2016年12月15日~2017年1月4日の期間で完走したレースの情報とともにプレエントリー費50ユーロを支払う必要があります。
で、2017年1月12日10時に抽選発表され、当選の場合はエントリー費235よりプレエントリー費50ユーロを差し引いた185ユーロを支払い本エントリー。
落選した場合は50ユーロは払い戻し。

さらに、ここからがちょっと重要です。
落選した場合は来年の当選確率が2倍になります。
また、来年も運悪く落選した場合には次の年は当選が確定となります。
ちなみに自分は2015年と2016年ともに落選していたので2017年は当選確定でした。
運の悪い自分なんかにはとても優しい制度ですね。
過去には抽選系の大会に11連続で外れたことがあります。
宮古島トライアスロン、佐渡島トライアスロン、皆生トライアスロン、東京マラソン、大阪マラソン、UTMF、伊豆トレイルジャーニーなどなど・・
残念ながら?2014年UTMFの当選で記録がとまりました。
が、その後、2015年UTMF、UTMB、2016年UTMF、UTMBと全部ハズレ!なんでやねん!!

と、当選の約束されていた2017年UTMBですが、いざ出るとなると迷いが生じました。
本当に出たい大会なのか。周りが出ているからエントリーしただけでは?
諸々悩んでいるうちになんとプレエントリー期間の1/4を過ぎてしまい・・。
1/5に再度、サイトにアクセスすると「あれ、まだエントリー出来る?」とどうもエントリー出来る様子。
ならばとエントリー。
ただ、そこに出てきた文字を読み解くにどうやら確定ではなく、抽選扱いのエントリーとなるので1/12の結果を待っててね!みたいなことが書かれている。
まあ外れたら諦めよう!とプレエントリー終了となりました。
ちなみに支払いはクレジットカードです。

UTMBプレエントリーに際して(ITRA登録)

自分はこのITRA(International Trail Running Association 国際トレイルランニング協会)についてあまり理解していません(^^;)
ITRAのホームページはトレラン大会のリザルトデータベースみたいな感じです。
恐らくですが、UTMBのポイントレースは大前提としてこのITRAに登録されているレースであること。
そしてITRAにはどういう仕組みか、自分の名前で検索すると完走したレースがいくつか出てきます。
ITRAレースを完走すると自動で登録されるのですかね。

で、UTMBプレエントリーにあたっては上記でも触れたとおり、ポイントレースを申請しなければなりません。
ITRAに登録をしておけばUTMBプレエントリー時のレース申請が楽になるだろうと予想のもと(すみません確かではなくて)、ITRA登録を行いました。
自分の場合、名前で検索すると、同じ名前の人が何人か出てきました。
同姓同名かなと思いつつも、それぞれ完走した大会と記録を見ると全て自分のもの。
上州武尊スカイビュートレイルのサイトにも書かれているように、「それらは全て自分の結果です」と申請が必要です。
バラバラになっている完走データを選んで申請。このときパスポート写真が必要になるので、画像データも送信。
数日後にサイトを見てみるとマージ完了、といったところでした。
この状態でUTMBプレエントリーをすればポイントレース申請は難なく完了となりました。

抽選発表&入金

2017年1月12日17時ごろ、UTMBのプレエントリー抽選発表となりました(定員を超えた場合は抽選、毎年超えているが)。
サイトにアクセスしてパーソナルページ - レジストリーより確認。
当選でした。
とはいえ、自分の場合は2年連続落選していたから当選だったのか、しかしプレエントリー期間後にエントリーしたから単純に抽選の結果が当選だったのか、このあたりはよく分かりません。
なんせプレエントリー期間後にエントリーしたって人は他には聞いたことがありませんし(^^;)
とにかく当選でした。
次いでUTMBよりメールも受信。
「1/25までに入金してね」とのことでした。

ここに来て本当にエントリーするのか?と悩みました。
長期休暇、旅費、エントリー費、宿泊費諸々で消えるお金。それだけあれば別のことも出来る。
UTMBは本当に出たい大会なのか?周りが出ているから流されてエントリーしてるだけでは?
旅費(飛行機)は先払い、ざっと10万円以上。もし休みが取れなかったら全てオジャン・・。
しかし、最後はこんなチャンスはもうないかもしれない、と1/25にギリギリ入金。
海外に行くこと自体、人生で2回目。海外レースは初。良い経験になるだろうと。

入金の際にはオプション項目の選択をしなければいけません。
「キャンセル保険の加入」「募金金額」「DVD購入枚数」「大会要綱の郵送」。
自分は「キャンセル保険の加入」→なし、「募金金額」→なし、「DVD購入枚数」→1枚、「大会要綱の郵送」→あり、としました。
「大会要綱の郵送」はホームページからもダウンロード出来るものが紙として送られてくるようです。

宿

さて、エントリーが決まったら、次に決めないといけないのは「飛行機」「宿」。
周りのUTMB参加者にシェアはどうかと聞いて回ってみるも、既に予約済みって方が殆ど。
そうですよね・・・。
この時点で1月25日。
で、教えて頂いたサイト「Airbnb」で宿を検索。
Airbnbってのは民泊、ホームステイみたいな感じだと思います。
「じゃらん」みたく宿泊日と地域、値段条件、宿泊人数など入力して検索。
すると、シャモニーのスタート&ゴール会場に程近いアパートが1件(一部屋貸切)と
中心地から約3.5kmに位置するシェアハウス:Bed in Quad Dorm RM shared Bath RM(ドミトリーみたいな感じ)1件がヒット。
値段はアパートが1泊6000円ちょい、シェアハウスが1泊5300円くらい。
中心街から遠いのがネックだが、部屋の感じがシェアハウスの方が綺麗だったし、他の外国人と交流も出来そうってことで、こちらでほぼ決まり。
で、少しでも節約しようとUTMBに参戦している間は宿泊せずに、荷物だけ預かってもらうことは可能か問い合わせてみました。翻訳ソフト駆使して(^^;)
そしたら翌日1月26日に「1日2.5ユーロで預かるよ」との返事あり。
よし、決まりだな!ってころ、知り合いから連絡あり。

「シャモニー中心街近くにアパート借りてるのですが、良ければシェアしませんか?」と。
悩んだ。
こちらは1泊約5000円。荷物預かりとかはしないので、レース期間中も宿泊扱いになる。
ただ、UTMBに何度か参加している方に「宿は中心地に近いほうが良い」とのアドバイスを受けていました。
確かに買いものとかは断然近いほうが便利。レース前後の移動も。
ちょっと調べたらシェアハウスから中心地までは電車があるようです。値段は?
どうも乗車時間10分程度で1000円を越す規格外なお値段。高!
そして、シェアする内の一人は昨年もシャモニーを訪れている経験者。
うーん、海外のシェアハウスで交流したいって気持ちもあるけど、経験者が一緒ってのは心強い・・ってことで、結局はその提案に乗ることにしました。

だらだらと書きましたが、宿はシャモニー中心にある「Small flat, best part of Chamonix」となりました。
料金は定員3人で6泊89,000円とのこと、自分は5泊でしたが3人でシェアということで一人頭約30,000円となりました。

飛行機

さて、宿が決まったら次は飛行機。
UTMBのスタート&ゴール地点はフランスのシャモニー。
フランスでっせ。おフランス!
なんとまーシャレオツなこと。
・・・で、シャモニーに一番近い空港はスイスのジュネーブ空港です。
なので、東京→ジュネーブの航空券を探しました。

「UTMB航空券」で調べた結果、一番多く利用されている航空会社はエミレーツ航空のようでした。
結局、自分もエミレーツで予約を取りました。
飛行機も悩みましたー(^^;)
エミレーツといってもランクがあって、予約変更、キャンセル不可のチケットなら往復9万円を切る値段でした。
うーん、もし直前になって行けなくなったら9万円がなくなる・・。うーん。と迷っているうちに、このチケットは完売したようです・・。
で、その上のランクである変更1万円、キャンセル3万円の往復約12万8000円のチケットを予約&クレジット支払いしました。
自分が予約完了したのは1月27日でした。

他に候補としてあげていたのは「トルコ航空」。
1月27日の時点でエミレーツよりも安い往復10万円程度。
ただ、日本の帰着空港が成田空港になります。
あと、世界の危険航空会社ランキング?TOP10にランクインしていたり、ウィキペディアで事故の掲載があったりとちょっと不安に感じたので、皆が使っているエミレーツとしました(^^;)
他のサイトではトルコ航空良い方にランクインしていたりと、その評価は様々ですけどね。

予定

UTMBで予定している行動スケジュールは以下です。

2017年8月30日
00時30分 羽田空港発
06時15分 ドバイ空港着
08時30分 ドバイ空港発
13時15分 ジュネーブ空港着
ジュネーブ空港→シャモニー移動
受付(出来れば)
宿チェックイン

8月31日
フリー(受付予備日)

9月1日
18時00分 UTMBスタート

9月2日
UTMBレース期間

9月3日
16時30分 UTMBゴール制限時間
宿チェックイン

9月4日
シャモニー→ジュネーブ空港移動
15時15分 ジュネーブ空港発

9月5日
17時25分 成田空港着

成田着としたのは、羽田着の場合、到着が22時くらいで遅く、
翌日からの出勤を考えるとこれくらいの時間帯のほうが良かったので。
8月31日のフリー1日で時差ぼけ治るのか?時差の大きい海外なんて初めてなので分からないですが、こういった現象には弱い自信がありますね(^^;)

英語の健康診断書

UTMBにエントリー後は英語の健康診断書が必要となります。
ちらほら名前を聞くのは「日比谷クリニック」。大体7000円程度とのこと。
他には地元のかかりつけ医で運よく英語対応してくれ、もっと安く済んだなどという話も聞きます。
ちなみに2017年UTMBの英語診断書提出期限は5月31日。

流れとしては、UTMBのパーソナルページにアクセス。
その後、ダウンロード画面へ行き、診断書のフォーマットPDFファイルをダウンロード。
これには個人IDが記載されているので、他の人の診断書フォーマットは使えない模様。
ダウンロードしたらば、それを紙に印刷し、医師に英語で「あなたは大丈夫」と記入してもらう。
そしたら、その紙を再度PDF化し、UTMBサイトにアップロード(MY 2017 REGISTRATIONより)。
UTMB側で審査し、OKだったらステータスがReceivedと表示される。

自分は運良く、知り合いに医療関係者がおり、手はずを整えて頂けた。
4月19日にアップロード。翌、4月20日には「Received」と表示が切り替わっていました。

携帯電話

海外でも携帯電話を使いたい。向こうでの情報収集から緊急時の連絡、SNSサービスの利用など。
ここでまず大きく分かれるのが、自分の持っている携帯がSIMフリーかそうでないのか、ということ。
SIMフリーの携帯電話なら、現地でも使えるSIMカードを購入すればOKな模様。
生憎、自分の携帯電話はSIMフリーではありません。
となると、携帯電話会社の用意する海外用プラン(一般的に高額)を利用するか、モバイルWifiルータをレンタルするか。
自分はmineoという携帯会社を利用しています。
mineoでは海外利用プランというものが存在しないみたいです。
というわけで、モバイルWifiルータを利用することになりそうです。

Wifiルータレンタル会社はいくつかあり、「グローバルWifi」「イモト」「ユーロデータ」など。
ユーロデータはヨーロッパ圏に特化したサービスで、値段も安い。
が、どうやら速度が遅い模様。
今のところ、総合的に見てグローバルWifiを利用予定です。

(2017年8月27日 追記)
友人にSIMフリーのアンドロイド端末を借り、ヨーロッパで使えるプライベートSIMを購入して対応することになりました。
アンドロイドはASUSのZenfone。
SIMはAISの「ヨーロッパ周遊・アジア周遊 プリペイドSIM 15日 4G・3Gデータ通信無制限」というもの。

2台を以下のように使い分ける予定です。
・レース中は自分のiPhone6を持参して、SMSを受け取れる状態にしておく(データ通信不可能&電話可能)。
・レース以外、現地で生活している時はアンドロイドで通信をする(データ通信可能&通話不可能)。

自分のiPhone6は元々au契約、で解約して格安SIMのmineoで契約しているもの(Aプラン)。SIMロックはかかっている。
これを海外で使う為に行う作業は以下。

・渡航前に日本国内で「*5050」に電話発信し、〔au ICカードのデータ更新が完了しました〕の表示を確認して〔了解〕をタップし、電源を一度オフにしてから再起動。
 (ローミングエリア情報(PRL)の更新作業)
・渡航後、「設定」→「モバイルデータ通信」と進み、「ローミング」をタップ、「音声通話ローミング」をオン(右側)、「データロミング」はオフのまま。
・帰国後、「音声通話ローミング」をオフに設定。

バス

8月の中旬にmountaindropoffsというところで予約しました。
http://www.mountaindropoffs.com/
ジュネーブ空港~シャモニーホテル区間。
往復で75ユーロ。
マウンテンドロップの特徴はホテルまで送り届けてくれること(らしい)。

予約してから1日、2日くらいしてメールが届きました。
飛行機出発前に、ジュネーブ空港での乗車時間及びドライバーの携帯電話番号をSMSで連絡する、とのこと。
本当にバスに乗れるのか、ホテルまでたどり着けるのか、とても不安です(^^;)

あと、ちなみに、マウンテンドロップオフはUTMBのオフィシャルバス?みたいで、つい最近、UTMBからマウンテンドロップオフの割引コードがメールで連絡来ました。
これを知っていれば5ユーロくらい安くなったみたい。
もっと早く連絡してきてくれUTMB!(笑)

同意書・レースビブ受け取り場所

6月5日、UTMBよりメールが届いた。
内容は以下の2点。

1) The signature of the trail-runners' pledge of honour
2) Stating where you would like to withdraw your race-bib

早速、Google翻訳にかける(笑)
1は「同意書にサインをしてください」、2は「レースビブの受け取り場所を選んでください」というものでした。

同意書の内容はは一般的なものです。
レースが厳しい条件化で行われていることを理解している、ルールを守る、ゴミを落とさない、必携品を装備して走るなど。

レースビブの受け取り場所は2箇所から選択可能。
シャモニーとクールマイヨウルです。
自分は宿がシャモニーなのでシャモニーを選択。多くの方がシャモニーだと思います。