トレニックワールドin彩の国の応援に行ってきました!

2017年の大会についての攻略日記は以下のリンクよりどうぞ。
第2回トレニックワールドin彩の国攻略!

トレニックワールドin彩の国

2016年9月3日から9月4日にかけて開催されたトレニックワールドin彩の国(以下、TW彩の国)の応援に行ってきました。
TW彩の国は今年が第一回大会で、距離は160km(100マイル)と110kmの2部門。
開催地が埼玉とあり、100マイル級の大会としてはアクセスが良く注目していた大会です。
というわけで自分も出たかったのですが、エントリー案内が開始された時点で、翌週に控える上州武尊ウルトラにエントリー済であったため断念。
結果は100マイル完走率0%、110km約25%と伝説に残る大会となりました(^^;)

大会データ

コース(North)

距離:55.8km
累積高低差:3,330m
オフロード率:69.4%

ニューサンピア埼玉おごせ~大築山~くぬぎむら体験交流館~慈光寺~堂平キャンプ場~旧定峰峠~定峰峠~大野峠~飯盛峠~猿岩峠~ニューサンピア埼玉おごせ

コース(South)

距離:54.9km
累積高低差:3,099m
オフロード率:75.8%

ニューサンピア埼玉おごせ~桂木観音~四寸道~関八州見晴台~高山不動尊~西吾野~子の権現~竹寺~大高山~天覚山~東吾野~北向き地蔵~桂木観音~虚空蔵尊~大高取山~ニューサンピア埼玉おごせ

100マイル

距離:165.6km
累積高低差:9,528m
オフロード率:73.7%
コース:North+South+South
制限時間:33時間(North10時間、South1周目11時間、South2周目12時間)
参加費:22000円
スタート:9月3日9時
エイド:16か所
完走率:0%(0/52)

110km

距離:110.7km
累積高低差:6,429m
オフロード率:72.7%
コース:North+South
制限時間:28時間(North13時間、South15時間)
参加費:18000円
スタート:9月3日12時
エイド:10か所
完走率:23.26%(50/215)

コースデータ所感

100マイルの制限時間がやはりキツイ。トータルで33時間もさることながら、最初の北エリア55.6kmを10時間というのがとても厳しい印象。
これはキロ10.8分ペースで進まないと間に合わない計算。
トレイルランをやらない人からしたらキロ10.8分というペースはピンと来ないかもしれませんが、これは累積標高を考えるとロードでいうとキロ6分~7分くらいになるのではないでしょうか。それを10時間。ウルトラマラソンならサブ10~サブ12くらいのペース。
結果、100マイル出走者52名の内、北エリアを制限時間内に走り終えたのは18名。既に1/3程度。
さらに次の南エリア一周目は誰も時間内に走り終えることが出来ない結果でした。

100マイルの完走率の低さはある程度予測出来ていましたが、110kmの方も完走率23%と低い値になりました。
こちらも北エリアを時間内に走り終えたのは100人程度と約半数。
その後も夜間からの大雨もあって、桂木観音、高山不動尊、吾那神社でリタイア者が続出し最終的に完走出来たのは50名でした。

スタート見送り

越生駅には10時16分に到着しました。
駅に着くと、今回一緒に行動するがんちゃんとUTKKのモリヤさんヨシミさんの姿も。
そこから10時30分発のバスに乗ってニューサンピア埼玉おごせへ。
TW彩の国はこのニューサンピア埼玉おごせを起点に北側一周55km、南側一周55kmのコースになっており、100マイル選手は北→南の後、さらに南をもう一周!
結局、誰も南を2周することはなかった訳ですが(^^;)

会場に着き、UTKKメンバーと合流。
最近メンバー内で流行っている?のは筋トレ。何故かクランプ?を4分やることに。腰が痛くなった!
ちなみに100マイル選手は既に朝9時にスタートしています。
110km選手のスタートは12時から。結構、のんびりスタートですよね。
これ、110kmも、もう少しスタート時間早めていればもう少し完走率上がったのでは?


スタート時間が近づき、我々応援組はスタート直後のトレイル入口付近へ移動。
ここには蚊が多くて痒かった。。

そして12時になりスタート!
5分もしないうちにトップ集団。
そこには110kmで優勝したそげんさんの姿も。
続いて安走会のアマノさん、イノウエさん、ヤマモトさん、イケダさん。
TWの試走会で知り合ったオグラさん。
UTKKキクさん、イトウさん、ヨッシーさん、サトちゃん、イズミダさん・・・
うーん、知った顔が沢山いて応援しがいがあるなー(^^)
ちなみに出走人数は100マイル52人、110km210人くらい。
そういえば緑鬼ことマコトさんの姿が見当たらない。
すると、ほぼスイーパーの位置になったころ登場。
脚、本当に調子悪そうです(><)
皆を見送って、再度サンピア会場へ戻る。

応援ランスタート

さて、ここからはコースをざっくり逆走して、入っている選手をコース上で応援していきます。
モリヤさんとヨシミさんはここでお別れ。
がんちゃんと二人スタートしました。
コースは以下です。

ニューサンピアおごせ→飯盛峠→刈場坂峠→大野峠→白石峠→堂平天文台キャンプ場→慈光寺→慈光寺入口バス停
距離:28.31km
累積標高:1716m
計測:EPSON SF-710S


最初はロードで飯盛峠を目指します。
天気は予想に反して晴れ。暑いです。
はやく木陰のトレイルの中へ~と思いながら進みました(^^;)
トレイルの入り口に到着。何も考えずに登って行くと人のお家?
「そっちは違うよ~こっちだよ~」と地元の人に道を教えてもらう(^^;)


ここからが酷かった。
人が入っていないのか、蜘蛛の巣が酷く、木の枝を持って進む始末。
(飯盛峠まではTW彩の国のコースではない)
2人とも蜘蛛の巣だらけになって登る。

飯盛峠エイド


飯盛峠のエイドに到着。
飯盛峠までは登り基調でした。
時刻は13時48分。
110km選手の3時間前にスタートしている100マイル選手もまだ到着していないとのこと。
100マイルのトップは現在3つ目のエイド定峰峠付近におり、飯盛峠の到着は15時前後になるとか。
我々は少し休憩した後、ここからコースを逆走する事に。


飯盛峠からちょっと登って飯盛山。


飯盛峠エイドからはTW彩の国のコースとあり、蜘蛛の巣はなく、快適でした(^^)

刈場坂峠


刈場坂峠に到着。
ここには移動式カフェがありました。
ライダーが多くくつろいでいます。
がんちゃんによるとこの先の白石峠にも移動式カフェがいるらしく、そちらではペットボトルが購入できるとのことだったのでこれはスルー。
けどもここで飲むホットコーヒーは格別だとか。また、来よう(^^)

熊?

その先、カバ岳付近を進んでいると、前方5mくらいで黒い動物がサッと横切りました。
そしてその場でこちらの様子を伺っています。
なんだ!?
最初は鹿かと思いましたが、やけにふっくらしているし、色は黒い。もしかして・・熊??
自分はこれまで熊に遭遇したことはありません。
体調は1m50cmくらいか。
木陰からずっとこっちを見つめています。
熊だとしたらヤバい。大きさからしても小熊か。小熊には親がいてとても危険というし、、。
後ろから来たがんちゃんに熊がいる!と言い、仕方なく、来た道を戻りました。
その先で、ロードに迂回。丁度TWスタッフカーがやってきたので、呼び止めて熊がいたと報告。
しかしながら、帰ってからインターネットで調べていると遭遇したのは熊ではなく、ニホンカモシカの可能性もありそうです。
いや、ニホンカモシカの可能性の方が高いか。
だとしたらお騒がせして申し訳ない・・。熊の可能性もあったし、注意する分には良しとしておこう。。

再びトレイルに入るポイントで選手一名。
どうやらから堂平天文台キャンプ場エイドから定峰峠エイドを巻いてしまい、ここまでロードで来てしまったとか。
そして、我々が熊?のために迂回したところで100マイルトップと行き違いになってしまったようです。

白石峠


その後、トレイルに再び入って登りきったところで気持ちの良い展望の開けた場所。
昔パラグライダーが飛んでいた場所?
で、ここで100マイル選手の2位、3位と遭遇。
まだまだ元気そうです。
100マイルに出走している知り合いとしてはUTKKタムラさん。
どうやら速報では5位なので、そろそろ出会うか?

下って再びロード。
100マイル選手2名ほどと遭遇。
で、その先でタムラさん。6位くらい。
UTKKのお約束、腕立て伏せをやっていただきました(笑)
ここでタムラさんより既に1/3が足切りにあっていると聞きます。
うーん、やはり思った通り、100マイルは厳しいようです。
なんせ、北の55kmの制限時間は10時間。キロ10分ペースで走らなければなりません。
タムラさんは一度北コースを通しで試走していてその感触をしっているからこそ、このペースで来ているのでしょう。
試走していない選手で、最初は抑えて・・と考えている選手は制限時間のキツさに面食らっているかもしれません。

その後、白石峠に到着。
が、移動式カフェは既にいませんでした(TT)
残念。

堂平天文台キャンプ場

我々応援組は白石峠で一旦、コースを離れ、ショートカットして堂平天文台キャンプ場へ。
16時頃、堂平天文台キャンプ場のエイドに到着。
どうやら110kmトップで独走しているそげんさんとは1分ほどで行き違いだった模様・・。

そうしている間にも110kmの選手が一人二人と到着。
ここには自動販売機があったので水分を補給。


雰囲気の良い場所だったから、また来たいな~。

慈光寺へ

キャンプ場からは急な下りを下っていきます。
つまり、選手にしたら急登。
皆、表情が険しい。
選手の邪魔にならないよう、道を譲りながら進む。
10位くらいの位置で大山登山競走で出会ったヨシカワさん。速い人だけど表情が辛そう。
下りきったところで道は緩やかな林道に。
ここでキクさん、サトちゃん、イズミダさん、タナカさん、ニットさんなどと会うことが出来ました。

その先、七重峠。で、また急な下り。
この区間ではイトウさん、ヨッシーさん、イノウエさん、イケダさん、ヤマモトさんと再会。
そろそろ下りきるかって頃に見覚えのある顔、なんと第2回UTKKで幻のサプライズエイドを設営してくれたサイトウさんでした!
久しぶりの再会、相変わらず人の良さが身体から滲み出ています。

よし、下ったと道はロード。
しかし、選手は途切れ、コース上である証の黄色いテープが見当たりません。
どうやら下る所を間違えてしまったみたいです。
戻ると選手の姿。
で、その選手が緑鬼マコトさんでした。
足はキツイながらも歩き続けられているとのこと。
とりあえずは登りきった所にあるキャンプ場エイドを目指すそうです。ファイト!

これで知り合いには全員に会え、我々応援組の任務は終了。
この先の慈光寺で下山することとしました。
しかし、バスはあるのか?

慈光寺入口バス停

慈光寺に到着。
バス停の時刻表を確認すると最終便は14時台・・。
どうやら山と高原の地図によると、ここよりさらに下った慈光寺入口バス停は本数が多いとのこと。
望みを託してさらに下ります。

慈光寺入口バス停に到着。
そこにはインフォメーションセンターが併設されており、割と大きめなバス停。これは期待できそう。
時刻表を恐る恐る確認・・・、良かった、まだ最終便はあるようです。
と、ここで、そこに車を停めていた女性に声をかけられる。
「明覚駅ですか?良かった乗って行きますか?」と!
走って来たばかりで、汗もかいているし、脚は泥、バスもあるのに申し訳ないと言うも、「大丈夫大丈夫(^^)」と言うのでお言葉に甘えさせて頂くことに。
なんでもこの方は小川町の和紙職人で、今仕事終わり、スタッフを拾って駅方面に向かう途中だったらしい。
息子さんは大学生で陸上をやっているそう。しかし、トレイルランの大会が開催されているとは知らなかったらしく、ましてやその距離160kmで夜通し。
そんな競技もあるのね~。と。
それから「どこから来たんですか?ああ、それなら、駅は明覚駅より越生駅の方がいいわよ。イナゲヤ(スーパー)によるなら更に先の東毛呂駅でも」。
と、結局東毛呂駅まで送って頂きました(TT)
がんちゃんと二人、丁重にお礼をしてお別れ。
世の中にはあんな心の豊かな人がいるものなんだなーとほっこり。
イナゲヤで荷物整理、着替えなどして帰路へ。
で、我々応援組の行程はこれにて終了~。

TW彩の国の惨劇

帰りながらもTW彩の国の速報を二人で確認。
100マイルは、、タムラさん、3位に浮上している!凄い!!
てか、100マイル、見る見るうちに「途中棄権」の文字が増えていきます。
既に残っている選手は、、なんと5名(^^;)
最初52人もいたのに。北ステージをクリアして現在走っているのは5人だけのようです。
これは思った以上に酷い状況。

翌朝、再度速報を確認すると100マイルは1人だけに・・・・・。
タムラさんは90km地点の吾野神社エイドで足切りとなってしまったようです。
タムラさんによると、同じく足切りにあった他の100マイル選手もまだまだ元気らしく、それだけにやるせない感じ。
関門が厳しいのは北ステージだけではなかったのですね。
さらに残る1名も南ステージを終えた時点で関門に引っかかり、なんと100マイルは完走率0%という結果に。
完走率0%なんて初めて聞きました。

しかしながら荒れているのは何も100マイルだけではなく。
Facebookのタイムラインには知り合いのリタイア報告が続々と・・。
結局、残ったのはUTKKではイズミダさん、サトちゃんのみ。
完走者は約210人の内50人と完走率は23%。
昨晩は大雨も降ったことも結果を悪くさせたようです。

自分が体感したのは北ステージの一部と、流れてくる速報値、仲間からのタイムラインだけ。
実際の現場ではもっとドラマが繰り広げられており、大会側にも色々事情があったのだと思います。
人手不足だとも聞きました。
トレニックワールドの大会の雰囲気は好きなだけに、是非来年も開催してほしいところです。
ただ、いきなり100マイル開催は時期尚早だった気がしますね。
今年関門に引っかかった選手にしては来年も「同じ条件」で開催してほしいところではないでしょうか(^^;)
自分も来年は参戦したいなー!