房総半島横断60K ボランティア参戦記(2日目)

朝の業務

おはようございます。
本日は2015年12月20日、現在時刻は朝の3時半です。
やはり皆眠いのか無駄な会話はなく、ちゃちゃっと準備を進めます。


午前4時、玄関に集まり出発。
外はまだ真っ暗。

小湊コミュニティーセンターに到着。
スタッフルームにて説明を受けたあと、1回で受付の手伝いをしました。
選手の中にハセツネマーシャル同期のシンさん、スルさん、ヨーコさん、イセキさんを発見!
僕も本当は走りたかった・・けど、スタッフも楽しいしOKです。

朝ごはんは会場横に来ているケータリングサービスカーで配っていたホットドック&クラムチャウダー♪
ちなみに昨晩はコンビニ弁当が配給されました。
無料で一泊二日出来てご飯付き、さらには謝礼もあり、ボランティアスタッフ・・美味しいですね(^^;)

業務の合間を見てセンブンイレブンで買出し。
モーニングコーヒーとおにぎり三つを購入。
今回の行動食は、このおにぎりとミックスナッツとバナナです。
ジェルはなんだかケミカルだし、美味しくないので持ってきていません。


ノグチさん&イワサキさんのスタート~A3スイーパー組が出発。
いってらっしゃい!


夜が少しずつ明けてきました。
残念ながらスタート会場である海辺には向かうことが出来ず。


施設内のゴミ収集。


クラムチャウダーに余りがあるということなので、おかわりさせていただきました(^-^)

A3へ移動

7時過ぎ、我々A3エイド組も出発となりました。
A3はエイドスタッフ兼スイーパーとして僕とセキグチさんの2名、あと救護の方1名の計3人体制です。


8時ごろ到着し、設営開始。
テント、テーブル設営。バナナ、ドラ焼きのカット。飲料の準備など。


救護の方の資材です。
ポータブル音楽プレイヤーも持ってきてくれていたので、クリスマスソングを流して準備万端。


あとは選手を待つばかり。

選手到着、エイド業務

9時13分、トップ選手が到着しました。
スタートから3時間13分で37.5kmですからキロ6分以上の速さです。


こちらは2位選手。あっという間に走り去っていきました。


50人くらい通過したあたりから忙しくなってきました。
このエイドには水とコーラしかなく、スポーツドリンクはありません。
「スポドリはありませんか?」って選手が結構いたので申し訳なかったです。

多くの選手を対応していく中で、こちらもどんどん元気になってきました。
全体を見渡して、なにか求めている選手はいないかなど確認している感じは、昔に経験したアルバイトのホールスタッフを思い出しましたよ。
なので、選手がエイドを出て行くときに「ありがとうございました!」って言いそうになりました(^^;)

僕は業務の半分近くをコーラと水を選手に補給する時間に費やしていた気がします。
この大会ではマイカップ持参がルールですので、各選手がさまざまなコップを持ってきます。
中には「俺は男だからコップはいらねえんだ!」なんて選手も。
ペットボトルに補給するのは口が小さいのでちょっと苦労しました。
逆に口の大きいコップは補給しやすくて助かりました。これはスタッフの側になってみて分かることですね。
ジップロックのお菓子の袋をコップ代わりにしている選手も数名おり、あれはアリだと思いました。
コーラを注ぐ時に勢い余って泡が溢れ出してしまうことが数回ありましたが、皆「大丈夫ですよ(^^)」と気さくに対応してくださり助かりました。

エイド業務は忙しく、3人ではちょっと人が足りなかったですね。
救護の方はリタイア者の対応などに追われ、実質2名でエイドを回していました。
ボリュームゾーンも終わり、やっと一息。
あっという間にお昼になりました。

スイーパー業務開始

A3の関門である13時半の20分ほど前にスイーパーの一人イワサキさんが到着。
ノグチさんは最終走者と共にまだ向かっている途中のようです。
ここでセキグチさんが先にスイーパー出発。僕はノグチさんを待つことになりました。
その後もノグチさんは到着する様子はなく、関門時間を迎えました。
関門を迎えたということで、僕も一人出発することになりました。


まずはこんな感じの林道区間。
ちょっと進んだところでテーピング回収もしなければいけないことに気付き、エイドに戻って袋をもらい再スタート。
テーピング回収、ゴミ拾い、看板回収しながら最終走者を追う形となりました。


コース上には明らかにレースで出たゴミ以外のゴミもありましたが、それらも拾いつつ。
段々と手持ちの荷物が増えてきて辛くなってきました(^^;)
なかなか最終走者に追いつきません。


集落に出ました。
犬に吠えられます。


看板の数はどんどん増えてきて、走れなくなってきました・・。

A4到着

その先で、分岐にスタッフがいたのでそちらで看板を預けました。
大分楽になりましたよ。
A4の手前でようやくセキグチさん&最終走者を発見。
そしてA4に到着。
A3からA4まで12.5kmありますが、2時間ほどかかりました。
A3では「この先、A4までは12.5km、ほぼフラットな林道ですよー」と案内していたのですが、実際走ってみてそんなにフラットでもなかったので申し訳なかったなーという気持ちに(^^;)
A4ではバームクーヘンを頂き再出発。


16時ごろ、先に進んでいたセキグチさん&最終走者に再び追いつきました。
ここでセキグチさんは先に進んで別の選手につくことに。
ここからは僕と最終ランナーと共に進みました。
彼、最終ランナーは既に走ることが出来ず、とぼとぼと歩いている状態でした。
次のA5には関門が設置されており、関門時間は17時。
現在16時なので残り約1時間、そして距離は8kmほど。
ちょっと厳しいなぁー。。
歩いていては間に合わないと、彼に伝えました。
少し走り出すも、やはり長く続かず。

17時、残念ながらタイムアップとなりました。
すぐにやめることが出来ないのがトレイルラン。しばらくは次のポイントまで進まなければいけません。
辺りは暗くなってきていたので、「ライトの準備をしましょう」と伝えると、選手がザックから出してきたのは自転車用のライト。
照らしてみると全くといっていいほど光量が足りていない。
後ろから僕のライトで照らしながら進みます。
その先で回収ポイントや回収車が通り、何回か回収のチャンスがあるも、彼は「行けるとことまでは行きたい」と言うので、しばらく進むことに。
結局、その先の石切り場が危険箇所で選手が十分なライトを持っていないということで、石切り場手前の57.5km地点で回収待ちとなりました。
聞くと、その選手は先輩と出場しており、中途半端な理由でリタイアしたら怒られるから止められないのだとか。
道中もスマホを確認しながら先輩の状況を確認してました。うーーん・・。

すぐには回収車は来ないというので、選手にエマージェンシーシートを手渡しました。
すると「これは確かに暖かいですね!」と言っていたので、なんだか初めてエマージェンシーシートが役に立って嬉しかったです。

ゴール会場へ

待機し始めてから30分ほどで回収車がやってきました。
車に乗りゴール会場である浜金谷へ。
車を運転されていた方は、広島でレース運営をされている方で、今回はFieldsの代表ノノヤマさんにそのノウハウなどを伺うため、はるばる広島からやって来たんだとか。
彼は広島の恐羅漢山(おそらかんざん)での第一回トレイルレース開催を手がけており、そのレースにかける熱い想いなどを聞くことが出来ました。
ゆくゆくは100kmレースにもしたいと言っていたので、いつかは行ってみたいですね。

18時半ごろ浜金谷に到着。
既に撤収作業は進んでいました。
僕は東京湾フェリーで帰る予定で、その最終便が19時半とちょっと時間が迫っていたので、帰る支度を進めました。
預けていた荷物を受け取り、帰る準備も出来たところで、ゴール後に配給されたうどんが余っているとのアナウンス。
ノグチさんと共にケータリングカーのある海浜公園まで行きました。
が、ノグチさんはやはり列車の時刻が迫っているということで、ここでお別れ。お疲れ様でした!
19時過ぎ、僕もそろそろ出なければとFieldsのお世話になったスタッフの方々に挨拶してその場を後にしました。

フェリーで久里浜へ


19時半、定刻どおりにフェリーは出発しました。
楽しかった二日間。そんな房総半島から海を渡って離れていくこのフェリー。
なんとなく哀愁感が漂います。なんでしょう、フェリーはそんな気持ちをより強くする作用がありますね。

20時10分、神奈川県の久里浜港に到着。バスに乗って京急久里浜駅へ。
飯でも食べていこうと、駅前のラーメン花月に入店。
その後は大したオチもなく帰宅しました。

久々にどっぷりボランティアスタッフをした2日間でした。
初対面の方々と共に作業して宿泊するのは楽しいですね。
レースの裏側を体験でき、色々勉強になりました。
選手からは元気をもらいました。
レースはほとんどが林道かロードだったようなので、選手として走るのは、、どうでしょう(^^;)
またスタッフでもいいかもしれません(^^)

戦利品:参加賞のBUFF、お弁当、ホットドック、クラムチャウダー、うどん
失ったもの:ファイントラックの手袋、ファーストエイドキット、目薬
旅やレースに出ると毎回なにかしら失くします(ToT)

2015房総半島横断60Kボランティア参戦記 おわり