FTR100K Round 秩父&奥武蔵参戦記(スタート~飯能)

スタート~A1(武甲山登山口)

朝の5時にFTR100Kがスタートしました。
周りはまだ暗く、多くの選手がライトを点灯させての出走。
最初は羊山公園をぐるっと一周する感じでした。
足は結構軽い。
公園を出る辺りでハセツネ安走会同期のボンさん発見。スタッフ業務されていました。挨拶してその先へ。


(5:33)
しばらくしてトレイル。シングルトラックが多かったかと思います。
足元には木の根っこやら石が多く、暗いので気を付けないとつまずいてしまう感じでした。
僕は割と前のほうからスタートしたからか、目立った渋滞はありませんでした。
細かい分岐が多く、集団でプチロストを2回。
数分のロスで良かった。コースがちょっと分かりにくい?


(6:16)
コースはトレイルから林道に変わりました。
これは長かった!
しかもちょっと走れる登り。
おんたけを思い出しましたね(^^;)


(6:21)
A1の武甲山登山口(9.5km地点)に到着。
スタートから約1時間20分と、ハセツネサブ11ペースとほぼ同じ。
ちなみに今回はハセツネサブ11レベルの完走目安タイム「21時間17分」を目標に走っています。

このエイドにはとても速い選手である大瀬さんがエイドスタッフをされていました。
大瀬さんも奥宮さんの手伝いをしたいという思いからスタッフ参加なのでしょうか。奥宮さんの人望が伺えます。
ここではコーラを数杯。トレイルバーを数個頂きました。
あとおにぎり一人一個とのことだったので、ポケットに忍ばせておきました。
次のエイド「逆川乗越」までは長いですからね。
ハセツネサブ11ペースで3時間41分かかるみたい・・・。

A1(武甲山登山口)~A2(逆川乗越)

ここから目指すはコース上で一番標高のある武甲山。
A1から700mくらいを一気に登ります。
途中からこの近辺をホームにしている選手とご一緒させていただきました。
ハセツネは11時間ほどと言っていたので、同じくらいのペースで進むことにしました。


(7:13)
武甲山山頂手前の鳥居。
結構登りましたが、覚悟していたからか割と楽に登りきった感じです。
が、この先もアップダウンが続きます。
ここら辺りから右腿~お尻に強い張りを感じるようになりました。
坐骨神経でしょうか。ホントいつまで苦しめられるんでしょうか。
走れないってほどではありませんが。


(7:33)
まだまだ前半ということもあり気持ちよく景色を楽しみながら走れるポイントも多くあったかと思います。
下りは回復させるんだくらいのペースで抑えて抑えて。

15km地点に到着。
(5kmごとに距離表示がありました)
この時点で次のエイド「逆川乗越」の到着予定時刻まで2時間程度ありました。
いくらなんでも残り5kmで2時間はかからないですよね~なんて一緒に走ってきた選手と会話。
ちょっと全体的にペースが速いんじゃないかって話も。


(8:30)
もう少しでA2か。

A2逆川乗越(20.8km地点)に到着。
やはり早めに到着しました。
ハセツネサブ11ペースに対して1時間ほど貯金。

A2(逆川乗越)~A3(名栗)

前半で強度の高いパートを終えました。
ここから今まで登ってきた分以上に下ってA3名栗へ。


(9:07)
途中の蕨山。
ここら辺りだったでしょうか。
トレイルの下りで「うさかめさん?」と声をかけられました。
誰だろうとそちらを見ると、初めましてな方。
なんと世界に3人ほどしかいない貴重な当うさかめHPの読者さんでした。
モンベルのザックを見て、もしかしたらと思って声を掛けていただいたようです。
いやー嬉しいですね(ToT)
この方とは飯能あたりまで同じくらいのペースで進みました(^-^)


(9:29)


(9:31)
紅葉が綺麗です。


(9:57)
A3の名栗(28km地点)に到着。
ここまでで4時間57分経過。
目標に対して1時間30分ほど貯金です。
ここは2014年に参加した「名栗U字連山」の大会で来たことがあるので懐かしかったですね。
フカザワさんを発見。
相変わらずの新撰組の格好です(^^;)


(10:03)
このエイドではおかゆ&いくら&焼肉を頂きました。
いくら美味しい!
おかゆを選手分湯せんするのが大変そうでした。

A3(名栗)~A4(子の権現)

次に目指すは「子の権現」。
「ねのごんげん」と読むそうです。
ねのごんげん、ねのごんげん・・なんだかその響きが気に入りましたよ。

さて子の権現までは登り基調なパート。
ここで武甲山パートのツケがまわってきたのか、足が終わりました(笑)
足が上がりません。まあ単なる疲労でしょう。
さらに登りでは息が切れやすくなりました。
息が上がるとパワーがなくなる気がしますが、この時は焦っていて心拍を気にすることなくただただ突っ込んでしまっていたような気がします。
ダメだ、パワー切れか。
次のエイドでしっかり補給しようと決めました。


(10:19)


(10:52)


(11:06)


(11:31)
こんな面白いところも通りました(^-^)


(11:32)
待望の「ねのごんげん」に到着。45.3km地点。
ここではチームIBUKIの方々がエイドをされていました。
あんぱんがとても美味しい。
それからストロベリーオレ!これをエイドで飲むのは人生初(笑)
かなりアリでした。


ふー。ストレッチして足の張りを少しでもとって、再出発。

A4(子の権現)~A5(東峠)

次の東峠までは下り基調。
この区間でペースを取り戻しました。
さっきまでのダウンから回復し、さらには足がバカになってきたのか、張り間も感じなくなってきました♪
この足がバカになって動いてくるってのは良くあるんでよね(^-^)原理は全く分かりませんが(笑)
下り基調と言えど、所々には登りもあります。
が、そこでは冷静にペースを落として心拍を上げることなく丁寧に進みました。
ヨシ、いいぞ!
この辺りからは一人旅になることも多く、気が楽でしたね。


(13:28)
A5の東峠に到着。
見てください、この雰囲気(笑) The ホスピタリティ。
このエイドには先日のハセツネで女子優勝された北島良子さんがいらっしゃって、「優勝おめでとうございます!」
と声を掛けると「あれ、どこかで見たことあるー?」と言われました。
ハセツネマーシャルの講習で指導してもらっていた時のことを覚えて頂いていたようでビックリ。
嬉しいですね。
さらにお隣にはマーシャルの先輩であるイノウエさん。
ハセツネの女王にエイドされるなんてなんとも貴重な体験(^^;)
ここのエイドではシュークリームがとても美味しかったです。

A5(東峠)~A6(飯能中央公園)

楽しかった東峠エイドを後にして、次に目指すはA6の飯能。
飯能はデポ地点でもありますが、各エイドでしっかり補給出来ているので、特別楽しみ!って感じでもなかったです。
実際、デポで預けたものは補給用のZENの「山よりだんご」程度。

多峯主山(とうのすやま)で見たことのあるスタッフ。
ハセツネ安走会のあゆみさんとモリナガさんでした。
「なんで走っているのー?」と言われたので、なにか違和感があったようです(笑)


(14:53)
飯能までも下り基調だったので、比較的楽に走って来れました。

飯能が近くなるにつれてハイカーの方も多くなってきました。
そしてその全ての方々が好意的。応援もしてくださいました。
例えばトレイルを下っていると登ってくるハイカーの方が居たので道を譲ると、「ごめんなさいね、ペースを崩してしまって・・」
と、こちらのレースをお気遣いしてくださる方なんかもいました。

僕はレースであろうがそんなのは関係なく、常に登り優先だと思っています。
レースしているから優先だなんてことは全くもってありませんからね。
人に道を譲れない奴は一生成長しないし、速くなれない。これは何もトレイルランに限ったことではなく。
街を歩いていると道を譲らずポーカーフェイスで向かってくる人間、いますね。
俺はそんな時、テクニカルに道を譲って、それをトレーニングと捉えています。
歩きタバコしている奴がいれば息を止めて走る練習と捉える。
満員電車で明らかに意図的に肘で体を押された時にはそれをマッサージと捉える・・。
クソっクソっ・・人間!ねのごんげん!
普段、そんな人間の嫌な部分ばかり見ているからでしょうか、、山の中でのそういった譲り合いがとても心に響くからか、幸せな気分で紅葉の飯能・秩父トレイルを進んで行きました。
そうか!これがファントレイルか!

A6(飯能)

飯能(54.3km地点)に到着。
時刻は14時59分、レーススタートより約10時間経過しました。
目標に対しては2時間21分貯金出来ています。


(15:04)
ここにはUTKKのヨッシーさんがいて、スタッフリーダーをされており大変そうでした。
そんなヨッシーさんに作ってもらったカップうどん。うまい!
あと稲荷寿司が美味しかったです。持って行っても言いですか?と聞くとOKだったので、1個だけジップロックに詰めました。
(この先の長い区間で、この1個の稲荷寿司はパワーになりました)

テーブルに座ると、ここまで同じくらいのペースで走ってきた面々。
先の読者であるカナモリさん、セイジさん、昨年の上州武尊ウルトラでご一緒したホンダさん。
皆、やっぱり速いなあ。

ちょっとくつろいでいると「マッサージできますよー。劇的に変わります!」とアナウンスがあったのでマッサージしてもらうことにしました。
「腿裏が張っていて・・・」と告げると、女性スタッフとは思えない力でグイグイ押され少々悶絶(^^;)
しかし、かなり効いている感じがあり、15分ほど丁寧にほぐして頂いたでしょうか、立ち上がると大分楽になっていました。
この人なら僕の坐骨神経痛も治してくれるのでは?との期待を込めて、どこの治療院か伺うと亀戸だったか両国でやられているとのこと。
ちょっと記憶が曖昧です。院名も聞いておけば良かった!
さて、大分くつろいだ後に飯能を出発!
(あとでヨッシーさんにくつろぎすぎ!って言われました(^^;))

楽しかった前半戦。
辛い後半戦に続く・・・