塩の道トレイル旅(松本~安曇野)


旅4日目 - 日本海にてゴール!

旅の概要

期間 : 2015年8月7日~8月10日(3泊4日)
コース : 松本→安曇野→大町→白馬→小谷村→糸魚川。結果149kmくらい。
スタイル : バックパッカースタイル。ザックはマックパックのアンプレース40。基本は徒歩orランニング。自転車、バス、電車は使わない。
宿泊 : ゲストハウスを利用。
目的 : 釣りをする。坐骨神経痛を治す(連日歩くことによる荒療法)。重い荷物を背負った徒歩の旅を経験してみる。日本海を見る。

塩の道トレイルを選んだ理由

2015年の夏休みは5日間でした。
その中で自転車旅、山登り、帰省など何をして遊ぼうか考えました。
山の縦走旅は魅力的ですが、コース、アクセスなどを調べるのが面倒だし(^^;)、今は足の状態が悪く、何かあったときのエスケープも容易ではなさそうなので却下。
自転車旅もちょっとやりつくした感がある・・。

そこで以前「日本ロングトレイルガイドブック」でその存在を知った「塩の道トレイル」を走破しようと考えました。
塩の道トレイルとはその昔、日本海(糸魚川)より松本まで塩を運んだ道だそうです。
距離は120km。5日あれば余裕もって行けるだろうし、何かあっても大糸線が平行して走っているので安心感があります(最後の一日は予備日とした)。
道中にブラックバスが釣れるポイントが存在するのも魅力的です。
ということで自身としては初の試みとなるザックを背負った歩き走り旅を決行することにしました。

ネットで参考になりそうなブログ等々を探すも塩の道トレイルを通しで走破したものは少なく、スタートしてみるまでどんな旅になるか予想のつかない部分も多くありました。
近年のウルトラマラソン、ウルトラトレイルブーム(?)またはスルーハイクブームにより、塩の道トレイルを一気に走破したいという方も多く出てくるだろうと思われ、このレポートがそんな方の参考になれば幸いです。

全コース記録

08/07

松本駅→松本城→塩倉池→養老坂→下田→豊科駅→柏矢町→穂高神社→貝梅→追分→あづみの池田ゲストハウス
27.8km

08/08

あづみの池田ゲストハウス→池田→宮本→館の内→塩の道博物館→大黒町→木曽湖→西海ノ口→ゲストハウスカナメ(中綱湖)
31.55km

08/09

ゲストハウスカナメ(中綱湖)→佐野→道の駅白馬→飯森神社→白馬町→新田→落倉→百体観音→千国宿→雨中(郷土館)→ゲストハウス梢乃雪
44.34km

08/10

ゲストハウス梢乃雪→中土郵便局→道の駅小谷→姫川(平岩駅)→大綱宿→大綱峠→白池→山口関所(道の駅資料館)→仁王堂→中山峠→大野→長者原→糸魚川海水浴場
45.9km

トータル走行距離:149.59km
※寄り道も含めた距離。

松本まで

松本まではバスで行きました。
電車が良かったのですが、JR「トクだ値」による特急券35%引きの空席がありませんでした。
前日に空席を調べている僕が悪いのですが(^^;)
そこで見つけたのはアルピコ交通の新宿→松本便。
Sランク(ちょっと良い席)が空いていました。
Sランクは通常席+1000円の4500円。

かくして8/7の朝7時50分新宿発の高速バスに乗ったのでした。
途中、双葉SAで休憩15分あり。
おなかが空いていたのでサラダ巻きを購入。280円。


11時20分ごろ、ちょっと予定より遅く松本駅に到着。
バスは酔うイメージが強いのですが、今回はわりと快適でした。
高速バスも良いですね(^^)


松本駅に併設されている蕎麦屋さんに入りました。


蕎麦は500円均一(かけ、ざる)。
立ち食い蕎麦にしては高価ですが、蕎麦湯は美味しいし満足です。

松本城

さて、時刻は12時30分ごろ。
ゆっくりスタートすることにします。
ザックの重さは6kg~8kgといったところ。
普段トレランでは重くても5kgくらいなので、とても重く感じます。
そして天気は晴れ。松本は東京と同じくらい暑いですね。


ゆっくり1kmほど走って松本城。
立派なお城で、観光客も多くいました。

松本城→塩倉池、アルプス公園


松本城を横目に北上するとすぐに「明智小学校」がありました。文化財だそうです。
その先、住宅街を抜けるルートですが、道が不明瞭でちょっと迷いました。
「アルプス公園」を目標に進むと良いと思います。


池を発見。塩倉池ではないです。その手前の池。
今回は釣りがテーマの一つなので、様子を伺いました。
しかし、色合い的に釣れなさそうな雰囲気・・。
そして暑いのでスルー・・。


田園風景が広がります。


こんな感じでアルプス公園北入り口への案内があります。
ロードの登りが続き、炎天下です。
容赦なく太陽が全身を照らし、一気に滝汗。


公園東入り口の自販機で補給。


登り切りました。


アルプス公園北入口より西方面へ横切るトレイルルートがありますが、道が不明瞭で蜘蛛の巣も多かったので断念。
公式マップにも不明瞭と書かれていたのですが、その通りで無駄足になりました・・・。
推薦ルートに従い、松本トンネル料金所を経由して西側へ。


(JR東日本)篠ノ井線を横切ります。


線路沿いの19号線へ。
ここは交通量が多く、車がビュンビュン通っていました。
歩道があるのでそこまで危険はないのですが。
ドキっ・・・・!!!
と、そのとき、目の前から視線を感じました。
そこには横たわる鹿の姿が・・・。
車に轢かれてしまったのでしょう。首を折り曲げこちらを向いています。
目は白く、口から血を流しています。
手を合わせて通り過ぎました。
僕も車には気をつけないと。

ヘルメットを被った地元の学生が2名、自転車で僕を抜かしてゆきます。
2人に僕はどんな風に映っているのでしょうか。
その先のレストランみたいなところにある自販機で補給。
ラジオの電源をつけるも電波が悪く、さらに車の音が大きいため聞けたものじゃありません。残念。

塩の道は犀川(さいがわ)を渡って西側へと続いています。
その昔は「熊倉の渡し舟」があったそうですが、今はちょっと北上して田沢橋を渡ります。

安曇野、万水川、あずみの池田ゲストハウス


安曇野市に入りました。
ここは田園風景が広がり、北アルプスも見え、なんとも雰囲気が良いところです。


無人販売所でミニトマトを購入。これで100円は安い!
トマトは身体を冷やす効果もあるんですよね♪
ちなみに写真にも写っていますが、今回はワラーチではなく、アルトラのオリンパスで走っています。
オリンパスのソールパターンはロードでも有効な感じなんですよね。


安曇野の田園風景です。
稲の甘い香りが郷愁感をそそります。

田沢橋を渡ってしばらく西に進んでいると豊科駅周辺に到着しました。
やはり街は安心感があります。渋谷とか新宿のような街は人が多くて嫌いですが、これくらいの雰囲気がちょうど良いですね。
147号線に入り、しばらく北上すると右手に公園があったのでそこで腰を下ろしました。
陽を避ける場所と水道の水があって、それがとても有難く感じました。
先ほど購入したミニトマトを美味しく頂きます。
ラジオも良い感じに電波が入っています。


その後はちょっと塩の道から離れ、万水川沿いの道を進みました。
地図に書かれていた「安曇野わさび田湧水群」が気になったので。


これがわさび田湧水群か?と思いましたが、違ったようです。
そこにはワサビではなく、ニジマス?が育てられていました。


道沿いにポツンとお店があり、そこの入り口の看板に書かれていた文字に惹かれるものを感じたので撮影。
最初は暑いし止まってカメラを出すのも面倒だったのでスルーしたのですが、良い言葉だな~と思い、戻っての撮影です(^^;)
「人生はどこまでも続くY字路」


万水川に釣り人がいました。

大王わさび農場を右手に道沿いに進むと穂高川、犀川の交流域に着きます。
その途中の「あずみのランド」で一休み。
風呂にも入れるようでしたが、ここで汗を流してもまた汗をかくので飲料だけ購入しました。ホワイトアンバサダー的なドリンク。
そこから高瀬川を越えて押野交差点へ。


ひたすら田んぼの真ん中を進みます。


本日の宿、「あずみの池田ゲストハウス」に到着。
ちなみに、万水川沿いの道からここまでは塩の道ではありませんが、まぁ大筋の方向は同じです。

オーナーが庭の手入れをしていました。
挨拶して、中へ入りました。
このゲストハウスは2015年7月にオープンしたばかりの新しいゲストハウスなんだとか。
中古物件を購入し、それを改築したとのこと。
ちなみに前のオーナーが映画?の特撮などに関わる人だったらしく、庭には大きな恐竜の人形がありました。

釣り

シャワーを浴び、自転車を借りて釣りへゴー!
目当ては近くにある「ハーブの里フィッシングエリア」。
15分ほど自転車を走らせて到着。
が、営業時間は18時までとのこと。現在17時45分・・。
1時間1100円で遊べるので良いなぁと思っていただけに残念。
ナイター営業の日は21時までやっているみたいですが。


管理釣り場がダメならと、近くの高瀬川へ。
本流域まで苦労して辿り着くも水深が浅く、釣りにならなそうだったので諦めました。
鳥が多く居た(カワウ?)ので魚は居るようでしたが。 帰り道のセブンイレブンで買出し。
今日歩いてきた感じだと、暑さで水を多く必要としたので2Lのお茶を購入。
その都度、500mlペットを購入していたのでは勿体無いですからね。


宿から徒歩5分ほどにある「お食事処しもさと」で晩御飯。
定食メニューが多く、酒を飲まない僕にはありがたいお店でした。

一日目終わり

宿に戻るとオーナーと他のゲストは温泉に出かけていました。
もちろんそれは事前に分かっていたので、鍵を開けて中へ。
玄関に僕宛のメッセージが置かれておりオーナーの気遣いを感じます。

シャワーを浴びて、部屋でゴロゴロ。
ゲストが少なかったのか部屋は僕一人でした。

今回、一日に進む距離は40kmくらいまでならなんとかなるだろうと考えていました。
これだけの荷物を背負って長時間歩いたことはなかったし、とりあえず初日は一番短い距離(=想定27km)を設定しました。
最初に無理しないことは正解だったようで、大体のペース感が掴め、必要な水の量なども見えてきました。
初日は1時間で5~6km、その間に500mlほどを消費する感じでした。
1時間で5km・・・。早歩き程度のスピードですね。
まぁ休憩も入れてのスピードですが、、坐骨神経痛で走れなくなり、めっきりランニングは過去のことのように思えてくる今日この頃。
切ないです。

そして夜12時ごろ就寝。
明日も暑くなりそうです。

お金

新宿-松本バス:4500円
松本駅 お蕎麦:500円
ミニトマト:100円(無人販売所)
カツ定食:780円(お食事処しもさと)
お茶2L:150円(安曇野セブンイレブン)
チョコお菓子:100円(安曇野セブンイレブン)
おにぎり(8/8朝用):180円(安曇野セブンイレブン)
お味噌汁(8/8朝用):130円(安曇野セブンイレブン)
バナナ3本:240円(安曇野セブンイレブン)
飲料:500円,600円くらい(自販機)
宿代:2500円(あずみの池田ゲストハウス)
※値段はアバウト