第7回ハセツネ30K(2015年)参戦記


ハセツネ30K 初参戦

昨年のハセツネ本選に引き続き、このハセツネ30Kも初参戦となりました。
ほとんどの方が、本選への予選という位置づけだと思いますが、僕はそこまで本選に出たいというわけでもなく、このハセツネ30Kに出てみたいからという思いで参戦しました。
まだまだロングレースでは実力不足な中、この30kmという比較的短い距離でどこまで通用するか試してみたかったのも理由の一つです。

武蔵五日市へ

2015年4月12日
朝は4時起き。
昨晩は22時過ぎに寝たので、6時間ほど眠ることが出来ました。
5時15分、最寄り駅より武蔵五日市駅へ。
その途中、川崎駅での乗り換え時に後ろからぶつかって来る乗客が。
なんだ、マナーが悪いな・・。なんて思ってそちらを向くと、T村師匠でした。
偶然同じ電車の同じ車両だったのですね。
7時前、予定通り武蔵五日市駅に到着。
トイレに行こうとするも、駅のトイレは当然大混雑。
それならと、補給ついでにセブンイレブンに行くも、こちらも同じく。
とりあえずおにぎりを購入していると、モリケンさんに出会います。
モリケンさん情報により、少し先の公園のトイレへ向かうことに。
が、その公園のトイレも行列。仕方なく並びます。
並んでいる間に着替えを済ませました。

用を済ませていざスタート会場へ。
会場到着は7時50分過ぎ。レーススタートは8時30分なのでちょっと焦ってきました。
既にスタート位置に並んでいる選手も多いです。
とりあえず荷物チェック。
水1.5リットル、山岳保険、雨具。
雨具は、上がTNFのコンパクトにたためるやつ。下がモンベルのバーサライト。
水は1Lで十分と感じてましたが、必携品のため1.5L。
ザックの胸ポケットに500mlを2本、そしてあと1本は手持ちで行くことにしました(^^;)
ちなみに胸ポケットに入れたペットボトルのキャップは100均で購入したストロー付キャップに交換済み。

荷物整理、ゼッケン装着などはその辺の道端でする感じです。
用意周到な人は陣取ってブルーシートをひいていました。
サクっと準備を終わらせ、荷物預けへ。
自分のゼッケン番号のシールをゴミ袋に貼って、中に荷物を入れます。
それを小屋の中に預けておく感じ。
荷物が山積みなので、後で取りに来るときに分からなくなりそう・・。

靴ですが、昨晩の雨からドロは予想出来ましたし、むしろこの会場が結構ドロドロだったので、最後までシューズで行くかワラーチで行くか迷いましたが、T村さんの「エンジョイしよう!」の言葉によりワラーチで走ることにしました。
ここ最近はハムストの調子が悪く、満足に追い込みが出来ておらず、シューズで本気になっても大した結果出ないなら、ワラーチで楽しんだ方が良いという思いもあり。

スタート~ロード10km

荷物を預けたらば、いよいよスタート位置へ。
前回の本選ではこのスタート位置取りで謙虚な位置にいたら、エライ抜かすのに体力を要しました。
今回はT村さんの誘いもあり、気持ち強めに「3時間~」のプラカードの近くへ。大体前から100~150番目くらいか。
過去数年のリザルトデータを解析し、知り合いのタイムから自分の順位はそれくらいと予測できたので、妥当な位置と思われる。
スタート前のアナウンスで有名人?の女性の方より激励の言葉「全て気のせい!!」
心臓が痛いなども気のせいってことになると、ちょっと危険じゃないか・・とかツッコミ入れたく入れたくなりましたが。

そしてその女性によりカウントダウン開始。
「5・・4・・・」といきなり5秒前からカウントダウン(^^;)
周囲がざわつきます。
そしてスタート!

スタートしてからは橋を渡って、少し登って、「イナゲヤ」などがある大きい車道に出て、そこをしばらく走ります。
走るのは車道です。赤いコーンの内側を走る感じ。周囲に選手が多く、この赤いコーンに気付かずぶつかりそうになりました(^^;)
心拍はそれほど上がらず、ちょっと気持ち良いくらいのペースで走ってます。
感覚的にはキロ5分切る位でしょうか。
大きい車道は程なく終わり、左折。ここから山間部のロードに入ります。
このロードの入り口に55さんがスタッフで立っており、挨拶。
この先は長い登り区間です。
最初は緩やかな登りを繰り返す感じ。数キロ走り、既にロードが飽きてきました。
こんなのハセガワツネオの意思ではない!なんて思いながら(^^;)
いよいよ勾配がきつくなってきました。
ここで少しペースダウン。
そこで後ろから声を掛けられ、振り向くとS水さん。前にいると思っていたので、少しビックリ。僕を抜かしタンタンと登ってゆきます。さすが速いなぁー。
程なくしてロード区間終わり。思ったより早く着いた感覚。

トレイル区間

時計を見るとここでスタートから約50分が経過。
試走の時、確かここに50分で来れたら良いペースって話をしていたので、そういうことなんだろうと思いながらトレイルの登りへ。
ここは狭いシングルトラック。ペースが一気に落ちます。が、渋滞はほぼなし。ここで20~30分渋滞と言っていた人もいるので、最初のロードは頑張るのが得策??
ようやく道が開け走り出します。
トレイルこそ僕の得意とする道。そこまでロードでためたフラストレーションを発散するかのように、ちょっと無理して急登を走ってみたり。
周りのペースはなかなか丁度良く、妥当な位置を走っているのだと感じさせられます。
あ、この登りは走りたいなぁって時には前の選手も歩かずに走ってくれたり。
そんな中、僕を抜かす1名の選手・・Nさんでした。NさんはTJAR完走者でもあり、僕にとってレジェンド的な存在で、後ろにいたことにビックリ。
恐らくはこんなチャンスはそうそうないだろうと、しばらくNさんの後ろをつかせてもらいました。
どんな走りをするのだろう??
登りは歩いているのになんだかとても早いというのが一番の印象。
そしてペースが全く落ちない。よし、今日の目標は何が何でもこのNさんにくらいつくこと!勝手に決めました(^^;)
が、それも長く続くはずなどなく、下りで頑張ってスピードを出している時に左脹脛に違和感。つりました・・。
これはアカンやつです。スピードを出すと今にも悲鳴をあげそうな感覚。
まだ先は長い。無理はせず、スピードを落としました。
そして恐らくはこの辺り、15km地点の案内がありました。時間はスタート後1時間45分ほどが経過していました。
半分と考えるとゴールタイムは3時間30分かぁ。とはいえ、30Kは厳密には32kmあるらしく、どうなるのかはまだ分かりません。

気がつけば僕の足は両足脹脛がつりまくっていました。
いよいよ立ち止まらざるを得ず・・。
ああ、Nさんはもうすっかり見えなくなった。情けないなぁ・・。恐らくはオーバーペースだったのでしょう。練習出来ていなかったのも原因か。
つっている時は水分不足だよと前に言われていたので、参加賞のOS-1を積極的に飲みました。
周りの選手もそれは同じなのか、ちょっとした根っこに引っかかったり、下りでこけたりするのをきっかけに、「つり」が発生し、皆立ち止まって苦笑い(^^;)
その先、醍醐峠?なのか結構な登りが続きます。この頃から同じペースくらいの選手がいて、その人は登りを全部走っていたので、凄いですね~なんて話したり。
こうやって全く知らない選手の走りをみて、それについて話をして、なんだか楽しいです。話しかけられた方は迷惑だったかもしれませんが・・
いよいよ醍醐峠を越え、下り区間。ここの下りトレイルがドロドロでちょっと苦戦。ペースを落として恐る恐る下ります。
そしてここでトレイル区間は一旦終わり。

再びロード

ロード区間に出たところでハセツネスタッフ及び応援者がいました。
ワラーチガンバレ!ナイスワラーチ!など応援していただきました(^^)
先の下りの影響か、紐が緩んでしまったので、締め直して再スタート!
この下りでは10人くらいの選手に抜かされたと思います。
クソー、ロードで速くなる選手はトレイルランナーではない!なんて思いました(^^;)
そんな中、前には先ほど醍醐峠の登りで会話していた選手が。
この選手はそこまでペースを上げるでもなく、ああ、トレイルランナーはこうだよな、なんて嬉しくなって再び話しかけました。
そこでそれぞれのトレイル経験など話したり、横を見れば桜。ああ、春だなぁ。
「それ(ワラーチ)はどうですか?」と聞かれたので、「ああ、下りはやはり難しい時もありますが、登りが楽なんですよ」と答えました。
その後登り区間に変わり、その選手はタンタンと進んでいきました。
僕はというとペースダウン。ついさっき「登りが楽なんですよ」なんて言っていたので恥ずかしい・・。

いやはや、登りがまともに走れなくなっていますね。
足が売り切れ。弱いなぁ・・。
それでもそんなに抜かされることもなかったので、周りも同じだったのでしょうか。
ちょっと長いロードの登りが終わったところで見覚えのある人物。マキさんでした。
どうやら自転車で応援しに来てくれていたようです。
元気を頂きました。ここから急登、しかも上が全部見えて、あんな所まで登るのかぁ状態で萎える。いや、でもこの辛さちょっと楽しい。
もう足がフラフラ。さっきまでバラけていたと思ったのに、後ろは結構詰まっており、スピードを落とせない感じ。
現状維持がやっと。登りが得意なはずなのに悔しい。
登り終えたころにはフーラフラ、ここで一息つきたいところですが、鞭打ってそのままラン。
こういうとき、無理やりにでも走り出せば、なんとかなるもんなんですよね。全て気のせい!

このトレイル区間は程なく終わったかと思います。そしてまたロード。だったような・・。記憶が曖昧です。
そこでまたUTKK応援者。Mさん、Sさん。ここでも元気をもらい、次のステージへ。

もうこのあたりまで来ればゴールは近い、試走の時の記憶からそう感じていました。
あとは、今熊山?の神社のところを登ればほぼ下りなはず。
試走の時は気持ちよく走れていたこのトレイル区間も、ちょっとした登りがとてもキツイ。
ついには歩く場面も。
声が聞こえてきて、ああ、神社が近いと分かりました。
そこで後ろからテンションの高い二人組みが。一人は女性、もう一人は山屋さん(面識はないが、めちゃくちゃ速い人という認識)。
こんなところにいるなんて今日はファンランなんでしょうか、女性のペーサー?
とても楽に僕を抜かし、スイスイ前へ。凄いなぁ。
着きました、神社!そこにはこあしすの先生がいたり、ぴれきちがいたり。ポイントポイントで知り合いがいるのは嬉しいですね。

最後の下り~ゴール

神社を過ぎれば下りのトレイル。
とはいえ、ちょっとした登りもあり、やはりスピードダウン。
最後の最後にはドロドロの下りがあって苦戦。
時間は?現在スタートしてから3時間20分が経過。30分切り出来るか?いや、30分切りに意味なんてないか・・。

出た、ロード、ゴールへと続く最後のロード!
もうここまで来れば距離感はばっちり分かる。
トレイルレースではいつもこの最後のロードで抜かされることが多く、最後のロードはなんかとても嫌いな区間です(^^;)
やはり3人ほどに抜かされるも、まぁ許容範囲。なんとか走りきってゴーール!!
良かった良かった、無事ゴールできて(^^)
タイムは3時間31分ほどでした。30分きりならず。こういう○○分切りの瀬戸際になった場合、達成できないことが大半です。意志が弱い?

ゴール後はチップを外され、紙コップに入ったOS-1、完走Tシャツを受け取り、あと武蔵五日市特産の野菜「のらぼう」を受け取りました。
どこかに座り込もうにも、ちょっとした足動作により「つり」が誘発され、下手に座れない感じ。
とりあえず、人が少ないうちに荷物受け取りに。
預けた時の予想は的中。どこに自分の荷物があるのかとても分かり辛い・・。
やっと見つけ、外でTシャツを着替えました。
ちょっと荷物整理して、ゴール会場に向かうと、ゴールエリアのベンチにT村さん、T木さんが。
お二人はとても競ったようで、45秒差でT木さんが制したとか。


手前が僕で左がT村さん。
僕は右足の指を岩にぶつけて怪我してしまいました。
師匠は無傷。まだまだですね。


ゴール会場には出店が多く出ており、うどん、ラーメン、飲みものなど。
ちょっと落ち着いてきたらお腹が空いてきて、ラーメンを注文。
600円が値下げして500円になってました。
このラーメンには「のらぼう」が入っています。クセはなく、葉の部分はほうれん草に近い?
それにしてもこのハセツネという大会は知り合いに良く会います。
中には遠方から来てる知人や久しぶりに会う知人もおり、楽しいですね。


表彰式が行われているようです。
ラーメン食べたり、仲間と会話していたり、荷物整理していたりでそっちのけでした・・。
その後、Tさんの車にお世話になって河辺駅の銭湯へ。
汗を流して、ご飯を食べ、反省会。
16時半ごろ帰路へ。

ロードが多い部分が少し残念だったハセツネ30K、けどコース上には花が多く見られ、多くの仲間と走り、応援を頂き、とても楽しかったです。
また、あそこまで追い込めるのも大会ならでは。でもちょっとスピードレース過ぎて、なんだかハイカーとの問題が広がらないか心配。
レース中にも数組すれ違いましたし。その度に、丁寧に挨拶はしましたが、中には不機嫌そうな人もいたようでしたし。
レース展開としては、後半足をつってしまい立ち止まるまでになってしまったこと、、あとバテバテ感。
練習でどうにかなるものなのか、、やはり20Kくらいまでの身体なんでしょうか。
もっと長い距離の練習をしないといけないのかもしれませんね。
この32Kではごまかせても本戦では通用せず!!しっかり対策しないとですね。

第7回ハセツネ30K(2015年)参戦記 おわり

装備 / 持ち物

装備
速乾Tシャツ
ファイントラック アクティブスキンT
アディダス ランパン
SKINS A400 ハーフタイツ
ワラーチ
サンバイザー

持ち物
サロモン スキンプロ14+3
ノースフェイス スワローテイル ベント フーディー(防水ジャケット)
モンベル バーサライトパンツ
OS-1 500ml
OS-1もどき(別のメーカー) 500ml
麦茶 500ml
メダリストのジェル1個
DNSのジェル1個
??のジェル1個
タオル
貴重品
GPSロガー MobileActhion i-gotu GT600