UTMF2014 各エイドにおける累積標高について

UTMF2014 各エイドにおける累積標高について

2014年のUTMFの総累積標高は公表されており9478m。
しかしながら各エイドでの累積標高は公表されていないので、
UTMFホームページに公表されているマップから各エイドでの累積標高を推測してみました。
※目測な部分があるので参考程度でお願いします。

各エイドにおける累積標高

ポイント距離標高累積標高制限時間
START河口湖八木崎公園0 km835 m0 m0
↓↓↓18.2 km800 m7 h12.6 分/km
A1富士吉田18.2 km704 m800 m
↓↓↓15.2 km1300 m
A2二重曲峠33.4 km1152 m2100 m7
↓↓↓5.9 km450 m1.5 h15.3 分/km
A3山中湖きらら39.3 km984 m2550 m8.5
↓↓↓16.4 km900 m4 h14.6 分/km
A4すばしり55.7 km848 m3450 m12.5
↓↓↓9.9 km800 m2 h12.1 分/km
A5富士山御殿場口太郎坊65.6 km1441 m4250 m14.5
↓↓↓5.9 km300 m1 h10.2 分/km
A6水ヶ塚公園71.5 km1449 m4550 m15.5
↓↓↓9 km200 m2 h13.3 分/km
A7富士山こどもの国80.5 km923 m4750 m17.5
↓↓↓14.4 km350 m7.5 h18.8 分/km
W1粟倉94.9 km604 m5100 m
↓↓↓9.5 km250 m
A8西富士中学校104.4 km520 m5350 m25
↓↓↓18.9 km1800 m7 h22.2 分/km
A9123.3 km818 m7150 m32
↓↓↓15.3 km800 m4.5 h17.7 分/km
A10本栖湖138.6 km907 m7950 m36.5
↓↓↓19 km1000 m6 h18.9 分/km
A11鳴沢157.6 km1024 m8950 m42.5
↓↓↓11.4 km500 m3.5 h18.4 分/km
FINISH河口湖八木崎公園169 km835 m9450 m46

ハセツネ15.5時間以内?

導き出した各エイドでの累積標高に制限時間を照らし合わせると、面白いことが分かりました。
A6 水ヶ塚公園に注目して下さい。
距離は71.5km、累積標高は推測で4550m。
トレイルランナーならピンとくるこの数字・・・。
そう、ハセツネとほぼ同じなのです。
ハセツネは距離71.5kmで累積標高が4800m(※1)。
そしてこの水ヶ塚公園における制限時間は15.5時間!
つまり「ハセツネを15.5時間以内に走破しなければDNF」ということが分かります。
当然、エイドが違ったり、渋滞が無かったり、夜間時間、気温、トレイル比率が違うので一概に同じとは言えないですが、参考にはなるかと思います。

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次にA5 富士山御殿場口太郎坊に注目します。
距離65.6kmで累積標高4250m。
こちらは毎年夏に開催される「野沢温泉4100D」とほぼ同じ。
(野沢温泉4100Dは距離65kmで累積標高4100m)

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次にA4 すばしり。
距離55.7kmで累積標高3450m。
こちらは「箱根外輪一周」に近いと思われます(但し、旧東海道を使わないで、鷹ノ巣山など経由した場合)。

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次にA3 山中湖きらら。
距離39.3kmで累積標高2550m。
こちらは去年の12月に初開催された「ふれあいの道トレイルレース高尾~桧原村が近いと思われます。
(ふれあいの道トレイルレース 距離約43kmで累積標高は未公表)

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最後にA8 西富士中学校。
距離104.4kmで累積標高5350m。
こちらは距離、累積標高は違えど、差し引きで信越五岳が参考になるのではと考えています。
信越五岳 距離110kmで累積標高4670m(※1)。

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上記のデータから結局何が言いたいのかというと「意外と余裕が無い」ということです(40時間程度での完走を見込んでいるランナー)。
表の一番右のペースを見てください。
こちらは制限時間より算出した各エイド間のペースになります。
富士山こどもの国を境に前半と後半に分けてみると、後半のペースに比べ前半が速いことが分かります。
つまり前半の方が関門が厳しいということ。
当然、前半は元気なのでそれを考慮すると関門の厳しさは変わらないかもしれませんが、前半はどうやらゆっくりしていられないかもしれません。

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関門時間のペースが一番遅いのはA8~A9間。
これは天子山地を走破する区間です。
この区間で7時間の関門時間が設けられています。
(※前半で貯金があれば7時間以上かかってもOK)
やはりこの区間は覚悟してのぞむ必要がありそうです。

※1 「2014UTMF日本国内エントリー資格レース一覧表」より