ぶらり四万十川・しまなみ海道自転車旅①


夕やけこやけライン
残念ながら雲が多く、夕やけを見ることはできなかった。
旅とはそんなものだろう・・・。

プロローグ

ここ数年、帰省がてら自転車旅をすることが恒例になっている。

2009年年末は東京から名古屋の伊良湖岬に行き、そこから伊勢湾フェリーで伊勢神宮を目指した。
疲れからか伊勢市の「和食さと」のしゃぶしゃぶ食べ放題を一人でアホほど食べた記憶がある。
その先、松阪で雪の寒さにやられてリタイア。そこから輪行にて帰省となった。

2010年GWにはしまなみ海道を走り、徳島から南海フェリーで和歌山を経由し帰省。
しまなみ海道のサイクリストを受け入れる雰囲気に感動。和歌山の宿がとてもタバコ臭かった。

2012年GWには富山から福井、敦賀を走り、琵琶湖で釣りをして帰省。
1泊目の宿に財布を忘れるも、気付いた時には数十キロ走ったあと。
最寄駅の駅員に事情を説明して無銭ながら電車に乗せて頂き、ホテルにとんぼ返り。ことなきを得た(電車賃はその後払った)。

2012年末には小豆島を経由して帰省。
初日から雨。登った小豆島最高峰の星ヶ城山では道中の犬?の糞に大苦戦。
国民宿舎小豆島は良かった。

振り返れば輪行とフェリーを多く活用していることが分かる。
今回は当初、琵琶湖一周というプランを考えた。
しかしながら、やはり「海」や「フェリー」を絡めないとどうも旅の臭いが薄まるような気がして、もっと良いプランはないかと考えた。
そこで山陰を海を右手に見ながら走り、出雲大社を目指すプランを考えた。
だが、やはり冬の山陰というのは「雪」が付きもの。
あえなく断念。

そして山陽&瀬戸内に注目。電車を利用すればかねてより気になっていた「四万十川」もそう遠くはないことに気付き、四万十としまなみ海道を絡めた自転車旅が濃厚となった。
さらに調査を進めるうちに、愛媛県の西海岸に夕やけこやけラインなるものがあることが判明。
これを夕暮れ時に走りたい!と強く思い、輪行の力を最大限に利用してなんとかプランにねじ込めた。
さて、今回の旅ではどんなトラブルが発生するのか。夕やけこやけラインから夕陽を拝むことはできるのか。
なんとか帰省してみせます。

コース


だいたいのコースマップです。

今回のコースで特に危険と感じた場所はなかったと思うが、トンネルが気になるポイントがいくつかあった。
高知駅から四万十市までの道のりでは、途中から山道になるが、トンネルが多かった。
交通量はそこまで多くなかったので、そこまでストレスはなかった。
あとは宇和島駅の手前に長いトンネルがあった。
トンネル対策としては、100均で反射のタスキを購入し、ザックにくくりつけておいた。
あとは尾道から福山。ここは間違ってバイパスに入ってしまうと危険な個所がるので注意。
そのほかについては走り易い道だった。
四万十川、夕やけこやけライン、しまなみ海道・・どれも最高でした。

スケジュール

2013/12/29

1:00~5:00 三宮~高松 ジャンボフェリー
6:04~8:17 高松~高知 しまんと1号
高知~四万十市 自走(約113km)

2013/12/30

四万十市~宇和島 自走(約75km)
宇和島~伊予大洲 JR特急宇和海15号
伊予大洲~伊予長浜 自走(約17km)
伊予長浜~高野川 自走(約20km)(夕やけこやけライン)

2013/12/31

今治~尾道 自走(約70km)(しまなみ海道)
尾道~福山 自走(約20km)
福山~新大阪 新幹線さくら

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1日目は地元で同窓会をやった後に深夜1時に三宮からフェリーで出発する弾丸ツアー。
その後、高知駅から四万十までを自走。

2日目が肝。
四万十川を楽しんだ後、うまいこと電車を乗り継いで夕暮れ時の「夕やけこやけライン」を走る。
夕やけこやけラインの途中には日本一海に近い駅"だった"下灘駅があるので、それも見たい。

3日目のメインは言わずもがな「しまなみ海道」。人生2回目。

1泊目は四万十の「民宿 鈴」。2300円トラブルにより3500円(詳細は本編にて)。
2泊目は今治の「ホテルポートサイド今治」。朝付き4250円。
宿は安いところを選定し、旅費を3万円以下に抑えた。

同窓会

2013年12月28日。
大阪なんばでの同窓会に参加すべく、新幹線で品川から新大阪へ向かう。
もちろん横には自転車。
2時間30分ほどで新大阪駅到着。横をみるとホーム上にそば/うどん屋発見。
ホーム上にあるそば屋にはつい寄ってしまう。
月見うどんを注文。380円。いつもならそばだが、大阪ならなんとなく「うどん」という気がしたので。

その後、新大阪駅のタクシー乗り場に行き、自転車を組み立てる。
ここから難波まで自走。
実は昨日、自転車のホイールをフルクラムレーシング7からレーシング5に変更したばかり。
確かに速くなった感じがする。特に惰性が良い。
バイパスが自転車禁止っぽかったので淀川?を越えるのに苦労する。
梅田で軽く迷う。人が多すぎる。
心斎橋、難波に到着。やはりここも人が多い。
無情にも同窓会の会場は商店街の中のようだ。
幹事に連絡し場所を確認した後、ひっかけ橋の下で自転車を輪行袋に詰める。
そのまま商店街に入り、エレベータで8階同窓会会場へ。
・・懐かしい面々と他愛もない話をして夜10時過ぎ退場。

ジャンボフェリーに乗る

年末の喧噪の中、逃げるかのように地下鉄御堂筋線、東海道本線を乗り継いで三ノ宮駅へ。
当初は三宮駅から自走でフェリー乗り場に行く予定だったが、フェリー乗り場の近くまで電車があることが判明。
ポートターミナル駅という駅。
が、このポートターミナル駅からフェリー乗り場までは結構距離があり、苦労した。
なんとかフェリー乗り場に到着。
懐かしい。去年はここから小豆島へと旅立った。
今回の行き先はうどん県高松市。
フェリーは深夜1時出発で翌早朝5時到着。
4時半ごろになるとジャンボフェリー名物「ジャンボフェリーの歌」が流れる。
受付で気になって自転車のことを聞いてみると、なんとプラス500円で自転車が裸でも乗せられるとのこと。
それなら三ノ宮駅から自走した方が良かったと後悔。また来年に活かそう。
受付を済ませ、2階の待合室へ。
人が続々と集まる。
12時40分ごろ乗船案内。
無事に寝床を確保(乗った順に席を確保する)。
さあ四国に向けて出発!!

四国到着!

四国は高松に到着。あたりはまだ真っ暗。フェリー乗り場から高松駅までは結構距離があることが判明。
自走で高松駅へ行くことに。ここでの乗り継ぎに約1時間取っていたが、意外と時間がなかった。
くろしお1号で高松駅から高知駅へ。約2時間。
とく割?とかいうのを使って一人3100円(二人だとこれが使えるみたい)。


フェリーでの睡眠不足を解消すべく寝ます。
ふと起き、外を見ると雪が積もり吹雪いている・・。
もしや旅終了なのでは、と先行き不安になる。

高知


高知駅到着。心配していた雪はありませんでした。
どうやら山間部に限って積雪があるみたい。
高知駅内のカフェで朝ごはん。500円。


高知駅出発。
連れがビンディングシューズに慣れていないのかこける。


坂本龍馬誕生の地に寄り道。駅から2kmほど。何も無さ過ぎて見つけにくかった。
地元のおばちゃんに案内してもらった。


寒い。山の登り道が始まった。


途中で休憩。鍋焼きラーメン1050円をいただく。体が温まる。


天気が良いです。記念撮影。


トンネルが多かった。10はあったかも。
交通量はそこまで多くないので、そこまでストレスにはならないレベル。


七子峠。気温は3度ほど。止まるととても寒い。


7kmくらい登りだった。結構きつかった。
というか左膝が痛む。最初は気のせいかなんて思っていたけど、いつしかそれは脅威に変わっていた。
ランで痛めている左膝内側、右シンスプリント。そして今回左膝上部。
なんてこった。ほんと痛めてばっかり。
こんな壊れやすい足になんかがっくりした気分。
もう無視して、そのまま走って旅を楽しむことにした。


海岸沿いの道に出る。日の入りは近い。

四万十市~民宿 鈴

四万十市に到着。
意外と市街地です。
と、ここで一人の自転車乗りに遭遇。
宿を探しているらしく、自分たちが泊まる宿「民宿 鈴」を紹介する。
そして3人で宿に向かい、18時過ぎ到着。
受付のおっちゃんに聞くと、空があるらしく、彼も泊まることに。
ちなみに民宿のオーナーは通夜に行ってるらしく、案内してくれたのは恐らくはタクシードライバー。
なぜタクシードライバーと思ったかというと、一階は駐車場になっていて、タクシーが沢山停まっていたから。
自転車はその駐車場にとめさせてもらった。

そして2階の部屋へ向かう。
2階へと続く階段を登る際、ひざが痛む。
ああ、こりゃしばらくランニング無理かもな。
そしてそれよりもショッキングなことが・・。
部屋に入ると唖然!
なんとそこにはベットが一つしかなかった。
さすがに男二人で仲良くベットインはキツイ・・。
一人2300円で安いとは思っていたが、そんな罠があったとは・・。
なんとか部屋を変更してもらい、事なきを得た。値段は一人3500円。和室。

風呂に入り、先ほど出会った自転車乗り含め3人で近くの寿司居酒屋へ行く。
寿司屋だというのに唐揚げ定食を注文。「かつおのたたき」だけは食べた。
帰りにコンビニで食材調達。
21時ごろ就寝。
初日が終了!

同窓会やら深夜フェリーやら、高松からの輪行やらでうまくいくか心配なところだったけど、なんとか予定通り四万十市にたどり着けた。
明日はいよいよ四万十川サイクリング。
そして夕やけこやけライン。明日も結構余裕がない行程。夕日は見れるのか!?